【柏】7連勝のなかでも大宮戦は異質!? 武富孝介が語る「勢いになる」理由は?

2017年05月28日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「勢いを『出そう』と思って出せるのはすごくポジティブなこと」。

大宮戦では2得点・1アシスト。とくに攻撃面で輝きを放った。写真:田中研治

[J1リーグ13節]柏4-2大宮/5月27日(土)/柏
 
 柏が13節の大宮に勝利。リーグ戦7連勝を飾り、暫定首位に立った。勝利の立役者となったのが、武富孝介だ。

 
 武富は左サイドハーフで先発出場。1-1の同点で迎えた59分、右サイドハーフの伊東純也からのクロスに身体を投げ出しながら頭で合わせて値千金の逆転ゴールを奪う。さらに64分にFKの流れからクリスティアーノのヘディングに反応してこの日2点目を挙げると、その3分後にはヒールパスでクリスティアーノのゴールをお膳立て。3得点に絡む活躍で一気に流れを引き寄せた。
 
「得点に関しては、J(ジェイ=伊東)から良いクロスが来た。相手もいましたけど競り勝てば入るボールでした。もう1点は、クリス(ティアーノ)のヘッドが枠にいっていたかもしれないですけど、とにかく触った方が入ると思った。2点ともチームで取ったゴール。〝ごっつぁん″です」
 
 自身よりもチームで取ったゴールであることを強調した武富は、その攻撃面での好調ぶりを語る。
 
「良い崩し方が多く出てるし、どの相手でも出せている。そういう意味で自信もあるし、今やってる選手でのコンビネーションも深まってきてる。失点したのは早い時間帯だったので、これから逆転できるという気持ちはあった」
 
 前節の磐田戦まではどちらかと言えば、〝守り切った″と呼ぶような試合が多く、GKの中村航輔を中心とした守備の安定感がクローズアップされていた。しかし、武富の言うように大宮戦では〝攻め切った″と言える試合だった。
 
 この7連勝中の間で、先制点を奪われたのはこの試合が初めて。しかし、焦ることなく徹底したサイドアタックから4得点を積み上げ、開幕の鳥栖戦以来となる逆転勝利を飾った。武富はこれまでとの違いをこう語る。
 
「今日は失点した後、相手の調子が落ちたのはありますけど、自分たちのリズムに持っていけた。逆転勝ちは勢いになるし、自信につながる。勢いを『出そう』と思って出せるのはすごくポジティブなこと」
 
 逆転勝利により、ますます勢いを強める柏は次節、3位につける浦和をホームに迎える。難敵を相手に、武富を含めたアタッカー陣の真価が問われそうだ。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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