【大宮】一触即発の場面も。サポーターからのブーイングに渋谷監督は……

2017年05月27日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「敗戦を喫したことは申し訳なく思います」

なかなか結果が出ない現状に渋谷監督もフラストレーションを溜める。復調の鍵は守備面にありそうだ。写真:田中研治

[J1リーグ13節]柏4-2大宮/5月27日(土)/柏
 
 大宮は13節のアウェーゲームで柏に敗戦。ここまで2勝1分10敗で最下位に沈んでいる。試合後、選手と監督がゴール裏のサポーター席に挨拶をした際には、結果が出ないチームに対して、ブーイングが飛んだ。さらに渋谷洋樹監督と一部サポーターで言い合いになる場面も見られた。
 
 興奮していた渋谷監督だが、会見では落ち着きを取り戻した様子で「今日もここ柏までファン・サポーターの方々が2000人ほど来ていただいて、最後まで応援していただいたにも関わらず、敗戦を喫したことは申し訳なく思います。選手や私が並んでいる時に、いろいろと我々に対して叱咤激励をしていただいています。私自身も今日の敗戦は非常に悔しいです」と話した。
 
 渋谷監督は、「4点目を入れられてからのプレーをやり続けてほしい。後半のスタートの時も言っていたのですが、そこを私が徹底できなかったことが今日の敗因だと思っています」と柏戦の敗因を語る。
 
 さらに続けて、「ゲームの中でいろいろなうまくいくこと、いかないことがあるかもしれませんけど、選手は崩れないで、とにかく1点を取られても1-2のまま時間が過ぎていれば、同点に追い付くこともある。3点目、4点目と追加点を奪われる今の状況について、選手でも話をしないといけないし、私自身もそういうところの徹底をもっとさせないといけない。3点目、4点目を取られてしまうと、追いつくことはなかなかない。失点をとにかくせずにゲームを進めて、ひとつずつ取りにいくということを意識したい」と、大量失点を悔やんだ。
 
 とはいえ、2得点した柏戦のほか、ルヴァンカップ6節の清水戦(〇4-0)、11節の仙台戦(〇2-1)、ルヴァンカップ5節のFC東京戦(●3-4)など得点力は向上の兆しを見せている。
 
 渋谷監督も「攻撃ではここ最近、複数得点が取れるようになってきている」と手応えを掴んでいる。だからこそ、「後ろの我慢、やられないというところの意識をもっと高めて、切り替えをもっとやらないといけない、そこをしっかりとやって、ルヴァンカップに、さらに次節の鳥栖戦にしっかりとした状態で臨みたい」と守備の改善に意気込んだ。
 
【柏 4-2 大宮PHOTO】怒涛の4ゴールで柏が7連勝!

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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