マルセイユの酒井が帰国、「キャリアは関係ない」とサプライズ招集の加藤を歓迎

2017年05月26日 井本佳孝(サッカーダイジェストWEB編集部)

千葉ユース出身の加藤とは柏ユース時代に対戦経験も。

酒井は今シーズン、マルセイユで35試合に出場する充実のシーズンを送った。

 5月26日、リーグ・アンのマルセイユに所属する日本代表DFの酒井宏樹がシーズンを終えて帰国した。
 
 昨夏にブンデスリーガのハノーファーからマルセイユに移籍した酒井は、入団1年目ながら35試合に出場。フランスの名門で堂々と右SBのレギュラーを張った。本人もこれには手応えを感じている。
 
「1試合1試合のプレッシャーは自分自身すごく感じましたし、ファンだったり街だったり、近年落ちかけていたので、今年はすごくプレッシャーが高くなったので、(5位という)良い結果を残せてよかったと思います」
 
 異なるリーグへの移籍だったが、「ドイツが日本とかなり違ったので、そこまで大きな差はなかったですし、ドイツよりかなりルーズと聞いて入ったので、そこまで大きなショックは感じなかった」と、スムーズに順応できたと語った。
 
 ちなみに、5月25日に日本代表にサプライズで招集された加藤恒平(ブルガリアのベロエ・スタラ・ザゴラ所属)は、ジェフユナイテッド千葉のユース出身。1つ年下で柏レイソルの下部組織で育った酒井は、「覚えてないけれど、戦ったことあると思います」とコメントした。
 
 アルゼンチン、モンテネグロ、ポーランドなどでプレーし、異色の経歴をもつ加藤については酒井は、「正直キャリアは関係ないですからね。もうやれるかやれないかの世界ですし、(レスターの)ヴァーディーがあんな感じになっているわけですから。日本人の中からそういう選手が出てくるのは良いことだと思う」と述べた。
 
 また、今回の日本代表は西川周作(浦和レッズ)、森重真人(FC東京)、清武弘嗣(セレッソ大阪)など常連メンバーの落選もあったが、「入れ替えがあることがすごく競争につながると思いますし、競争がある中で団結して結果を求めていきたいです」と冷静に分析した。

取材・文:井本佳孝(サッカーダイジェストWeb)

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