マンUがEL初制覇&CL出場権獲得!アヤックスを巧みに封殺する

2017年05月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

巧者ぶりを発揮したマンUがEL初戴冠!

マンチェスター・Uが計算通りに試合を進行するなかで、貴重な先制弾を決めたのはポグバ。思い切ったシュートが生んだ鮮やかな一撃だった。 (C) Getty Images

 現地時間5月24日、スウェーデンのフレンズ・アレーナでヨーロッパリーグ(EL)決勝のアヤックス対マンチェスター・U戦が開催された。
 
 勝てば、クラブ史上初のEL制覇をとなるマンチェスター・Uのシステムは基本形の4-2-3-1。最前線には快速FWのラッシュフォードが入り、2ボランチはポグバとアンデルが形成した。
 
 一方、1991-92シーズン以来(当時はUEFAカップ)となるEL優勝が懸かるアヤックスは、いつも通りの4-3-3を採用。最前線にトラオーレ、ドルベリ、ユーネスの3トップを配置して臨んだ。
 
 試合はマンチェスター・Uがアヤックスにあえてボールを持たせる退却戦を選択したことで、序盤は堅い展開となる。
 
 そのなかで先手を奪ったのは守戦を選択したマンチェスター・Uだった。相手の一瞬の隙を巧みに突く。
 
 18分、敵陣右サイドを崩したマタからパスを受けたフェライニがバイタルエリア中央でフリーとなったポグバに送る。これをフランス代表MFは迷うことなくシュート。これが相手DFのサンチェスに当たってゴールに吸い込まれていった。
 
 マンチェスター・Uが理想的な形で先制することに成功した後も、同様の展開で試合は進行。アヤックスは60%を越えるポゼッション率をキープしたものの、相手の堅牢を前にシュートシーンを創出できずに、持たされる時間帯が続いた。
 
 35分以降は、攻めるアヤックスと守るマンチェスター・Uという構図がハッキリと表れたなかで試合は進んだが、スコアは動かずに1-0でハーフタイムに突入した。
 
 迎えた後半はアヤックスがキックオフ直後からプレッシングの強度を上げて、攻勢を強め一気に相手を崩すかに見えたが、マンチェスター・Uがセットプレーから追加点をものにする。
 
 48分、CKからスモーリングがヘディングでボールを落とすと、こぼれ球をムヒタリアンがバイシクル気味の体勢からのシュートを叩き込んだのだ。
 
 追いすがる相手の出鼻を挫いたマンチェスター・Uは、前半と同様に慌てることなく守備に重きを置いて時間を経過させていった。
 
 試合巧者である相手の術中にはまったアヤックスは、敵陣でボールを持つことはできたものの、シュートに持ち込めずに敵ゴールを脅かすことはできなかった。
 
 見かねたアヤックスのボシュ監督は、62分にドルベリを下げてウインガーのネレス、70分にシェーネに代わってファン・デベークと、攻撃的カードを切って状況の打開を図った。
 
 しかし、2点をリードして落ち着きを見せるマンチェスター・Uは、スモーリングとブリントの両CBを中心に対人での強さを見せつけて要所を締めた。
 
 それでも80分以降、ほぼワンサイドゲーム気味に進めたアヤックスは、82分に布陣を3-4-3にして捨て身の策を講じたものの、86分のファン・デベークのシュートが相手GKロメロの正面を突いてしまって万事休すとなった。
 
 試合は最後まで手堅いパフォーマンスを披露したマンチェスター・Uが2-0で勝利。UEFAカップ時代を含めてクラブ史上初となるELのタイトルを獲得するとともに、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を得た。
 
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