ドンナルンマとミランに“緊張”が…「代理人ではなく自分で明確にすべき」とモンテッラ

2017年05月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ライオラ代理人はミランの補強状況を見守りたい構えで…。

ユベントス戦後にはエンブレムにキスしてミラン愛を強調したドンナルンマ。契約延長で残留なるか。写真:Alberto LINGRIA

 ミランのヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は現地時間5月22日、イタリア代表GKのジャンルイジ・ドンナルンマに去就に関する考えを明らかにすべきと発言した。これを受けて、クラブと守護神の関係が注目されている。
 
 子供の頃から生粋のミラニスタで、アディショナルタイムのPKで敗れた3月10日のユベントス戦ではユニホームのエンブレムにキスをしたほど強い「ミラン愛」を持つことで知られるドンナルンマ。だが、2018年6月までとなっている契約の延長が実現するかどうかは不透明で、マンチェスター勢やレアル・マドリー、バルセロナ、ユベントスなどがその動向を注視している。
 
 ミランはもちろん、2月にイタリアでは成人と見なされる18歳になったドンナルンマと最長の5年契約を結ぶことを望んでいる。だが、代理人のミーノ・ライオラは中国資本となったミランの今後を見極める考えと言われており、交渉は進展していない。
 
 そんな中、モンテッラ監督は先日、「クラブは引き留めるために全力を尽くしており、彼は自分がどうしたいかを明確にし、いくらかの責任を負うべきだ」とコメント。つまり、ライオラ代理人ではなく、自らが意思表示をすべきという主張だ。
 
 これを受けたイタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は24日、「ドンナルンマ周辺の緊張が高まっている」と報道。ミランは本人がライオラ代理人の"背後"に隠れず、残留希望を明確にして、さらに"カネよりもクラブへの愛"を優先することを望んでいると伝えた。
 
 コッリエレ紙によれば、ミランはボーナス込みで年俸400万ユーロ(約4億8000万円)に達する5年契約を準備している。だが、沈黙しているライオラ代理人が、500万ユーロ(約6億円)前後の年俸と5000万ユーロ(約72億円)以下の契約解除金を求める可能性もあると報じた。
 
 同紙はさらに、ミランは6月30日を「最終期限」にすることなく、仮にマンチェスター・シティが7000万ユーロ(約84億円)というビッグオファーを出しても、考慮すらしない方針だという。相思相愛のはずのミランとドンナルンマは、はたして契約延長というハッピーエンドを迎えられるだろうか。

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