【浦和】骨折から復活した高木俊幸、ACL済州戦で「悔しさ」をぶつける

2017年05月24日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

昨季立てなかった決勝トーナメントの舞台。「自分らしさを出したい」。

FCソウル戦で今季初出場した高木。済州戦ではゴールに絡めるか? 写真:サッカーダイジェスト写真部

 [ACL ラウンド16] 済州ユナイテッド - 浦和レッズ
2017年5月24日/済州総合競技場
 
 浦和が5月24日午後3時から、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦、アウェーの地で済州との第1戦に挑む。この試合に強い想いを抱いているひとりが、FW高木俊幸だ。
 
 今季の始動前に右足第5中足骨の疲労骨折が判明し、手術を受けて全治まで3か月を要した。そして懸命なリハビリに努め、5月10日のACLグループステージ最終節のFCソウル戦、途中出場で復帰を果たした。さらにその後、新潟戦(6-1)では負傷したラファエル・シルバと交代で、清水戦(3-3)でも切り札として起用。復帰後はすべての試合で起用されてきたことになる。
 
 しかし高木は古巣でもある清水戦で、悔しさを募らせたという。
 
「清水戦では途中から出てリズムを変えようとしたが、あまりいいプレーを出せなかった。しっかり、その反省を生かして、自分らしいプレーを出していきたい」
 
 なによりACLの決勝トーナメントは、高木も楽しみにしていたステージだ。昨年の前回大会、ベスト16で対戦したFCソウルとの2試合にはベンチ入りもできなかった。
 
「観ている立場で、もちろん悔しかった。なんとか勝ってくれと願っていたが、競り負けてしまい、決勝トーナメントの厳しさを感じた」。ただ、高木はそういった悔しさを力に変えて、シーズン中盤からはレギュラーの座を勝ち取り、その後、チームを再び浮上させた。
 
それだけに、今回の済州戦、自身であり、チームであり、上昇気流に乗るためのキッカケにしたいところ。
 
「試合に出たら、しっかり自分らしさを出して、攻撃の良いリズムを作れるようにプレーしたい」
 
 そのように強調した高木。ジョーカーでの起用が濃厚だが、相手が疲れてきた時間帯――その爆発的なドリブル突破で、強固な済州の守備網を打破したい。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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