“侮辱発言”で制裁受けた浦和の森脇良太、ACL済州戦で公式戦4試合ぶり出場へ

2017年05月23日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

紅白戦で高精度クロス。右ストッパーで先発へ。

那須らと練習する森脇。4試合ぶりとなるピッチに立つ。写真:サッカーダイジェスト

[ACL ラウンド16] 済州ユナイテッド - 浦和レッズ
2017年5月24日/済州総合運動場
 
 Jリーグ10節(5月4日)の鹿島戦で侮辱的な発言をしたとして、その後リーグの2試合で出場停止の処分を課されていた浦和の森脇良太が、公式戦4試合ぶりのピッチに立つ。ACLはその際の処分の対象外。
 
 鹿島戦の3日後にJリーグ規律委員会で森脇良太と小笠原満男が聴取を受けた。その結果、9日にJリーグは「規律委員会にて、マッチコミッショナーおよび審判員からの報告書、試合映像を基に検証の上、同選手に対してヒアリングし、事実関係の確認を行ない、日本サッカー協会 競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果」として、森脇に11節の新潟戦、12節の清水戦での出場停止の処分を下した。
 
 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は処分の対象外だが、鹿島戦にフル出場した森脇はターンオーバーなどの理由で、10日のアウェーでのFCソウル戦も欠場。普段の練習には参加してきたなか、今回のアウェーでの済州戦で、公式戦4試合ぶりにメンバー入りした。
 
 試合会場(済州総合競技場)で行なわれた前日の紅白戦で、森脇は主力組の右ストッパーに入ってプレー。ウイングバックも兼任するような形でアップダウンを繰り返し、誰よりも大きな声を出して周囲を鼓舞し、さっそく精度の高い絶妙なクロスで興梠のゴールもアシスト。試合での先発出場も有力だ。
 
「その言動が多くの方に不快な思い、悲しい思いをさせてしまった事実を真摯に受け止め、しっかり反省をしたい」と9日の記者会見で語っていた森脇。Jリーグの制裁期間も終了。07年以来のアジア制覇を狙う重要な一戦、覚悟を持って久々のピッチに立つ"46番"がさっそくキーマンとなりそうだ。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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