「もう少し若ければセリエAに挑戦したかも」と明かすピケ、バルサ後任監督候補としてアッレグリにも言及

2017年05月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「レフ・ヤシン以来となるGKのバロンドール受賞を見たい」

ブッフォン(左)には昨夏以降、代表、クラブの両方で痛い目にあったピケ(右)だが、それゆえにその力を認めたのだろう。その言葉には、CL決勝での宿敵撃破の期待も込められているだろうが……。 (C) Getty Images

 バルセロナのCB、ジェラール・ピケは、『マルカ』の電子版で、先週、コッパ・イタリア、セリエAの2冠を達成し、さらにレアル・マドリーとのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝について語った。
 
「CL決勝は、近年稀に見る拮抗した試合になるだろう。優秀な選手を揃えた、欧州でも最も偉大な2チームの対戦だからね」
 
 ピケがこの試合、ユベントスのキーマンになると考えるのは、39歳の守護神と攻撃的なSBである。
 
「ユーベは、(ジャンルイジ・)ブッフォンが何としても初優勝を飾ろうと燃えているし、我々の仲間だったダニ・アウベスは勝ち方を知り尽くしている」
 
 バルサ、そしてカタルーニャの象徴でもあるピケは当然、宿敵マドリーをユベントスが破ることを願っていると思われるが、そのためにユベントスがすべきこととは?
 
「ユーベ、マドリー、どちらにも勝つチャンスはある。ユーベがマドリーに勝つには? 我々の場合、ポゼッションで相手を上回り、マドリーのカウンターを封じることでサンチャゴ・ベルナベウでも勝つことができた」
 
 また、ピケはブッフォンを非常に高く評価し、今年のバロンドールについては「レフ・ヤシン(1963年)以来となるGKの受賞を見たい」と語っている。
 
「メッシはリーガで37ゴールを挙げてゴールデンシューを受賞するだろうし、バロンドールにも相応しいと思うが、今年はブッフォンだ。セリエAを6連覇し、コッパ・イタリアも制した。CLも勝ち取る可能性がある。そうなれば、彼にとってキャリア最高のシーズンだろう」
 
 現在30歳のピケは、さらにセリエAについても触れ、ここでプレーすることに興味があったことを明かしている。
 
「もし私がもう少し若く、そしてバルサでプレーしていなければ、セリエAに挑戦していたかもしれない。でも、もうバルサ以外での自分の姿は想像できないし、ここでプレーを続け、キャリアを終えるつもりだよ」
 
 バルサは今シーズンでルイス・エンリケ監督が退任し、新監督候補としては現在アスレティック・ビルバオを率いるバルサOBのエルネスト・バルベルデが有力とされているが、ここでもピケはイタリアに関係する人物の名前を出した。
 
「次の監督が誰になるかは、私には分からない。(マッシミリアーノ・)アッレグリ監督については、ミランを率いていた頃から好印象を持っているし、ユーベでも良い仕事をしている。でも、誰になるかは分からない」
 
 ピケといえば、リーガ制覇を果たしたマドリーが地元での優勝パレードで、日頃から何かと挑発し合っている彼を罵るチャントを連呼したことが話題となっているが、ピケは現時点では沈黙を保ち、27日(現地時間)に行なわれるコパ・デル・レイ決勝に向けて準備を進めている。
 
「決勝までにはコンディションを整え、アラベスに勝ってタイトルを勝ち取り、シーズンを良いかたちで締めたい」
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