本田圭佑を伊メディアが大絶賛!「サン・シーロに素敵な別れ」「記憶に焼き付く」「ミランの目標を叶えた」

2017年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

57分にピッチに立つと積極的に仕掛けて。

自身にとってサン・シーロ最終戦で大仕事。今シーズンはベンチで苦しんだ本田だが、最後に爪痕を残した。(C)Getty Images

 現地時間5月21日のボローニャ戦(セリエA37節)で、ミランの本田圭佑が輝きを放った。
 
 今シーズンは開幕からバックアッパーに甘んじ、ここまでの出番は公式戦通算で98分間。 契約満了を迎える今年6月30日での退団が既定路線のため、今シーズンのホーム最終戦となるこの試合は、本田にとって本拠地サン・シーロでのラストマッチだったが、怪我で欠場した28節を挟んで公式戦29試合連続のベンチスタートとなった。
 
 3試合連続で出番なしに終わっていることもあり、ミランのヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得がかかったこの一戦でもプレータイムを得るのは難しいように思えたが、本田は57分にカルロス・バッカに代わってピッチに送り出される。
 
 4月23日のエンポリ戦以来となる出番を得た背番号10は、4-3-3の右ウイングに入る。ファーストプレーでは右サイドからクロスを狙えば、中央からジェラール・デウロフェウに浮き球のパスを送り、さらにその直後には右サイドから中央にカットインして惜しいミドルシュートを放つなど、積極的に仕掛けた。
 
 すると69分、ミランがついに先制。右サイドで本田が後ろに戻したボールを、グスタボ・ゴメス、リッカルド・モントリーボ、デウロフェウ、マリオ・パシャリッチ、マティアス・フェルナンデスと上手く繋ぎ、最後は裏へ抜けたデウロフェウが浮き球をダイレクトで叩き込んだ。
 
 そして73分、今度は本田がゴールを奪う。ペナルティーエリア手前ほぼ正面からのFK。得意の左足でボールを蹴ると、相手GKの手を弾いて、サイドネットに突き刺さったのだ。
 
「ミランの本田」としては今シーズン初で、2016年2月14日のジェノア戦以来、実に1年3か月ぶりとなるゴール。ミランにとってはEL行きに大きく前進する貴重な追加点とあって、背番号10はベンチを含めたチームメイトたちから手厚い祝福を受けた。
 
 本田はその後も積極的にボールを受け、79分、83分、88分、90分にもチャンスに絡む。ミランは91分にジャンルカ・ラパドゥーラが駄目押しの3点目を決めて3-0でボローニャを撃破。1試合を残して6位が確定し、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権(予選から)を獲得した。欧州カップ戦に参戦するのは、実に13-14シーズン以来だ。
 
 このビッグゲームで大きな仕事をした本田には、イタリア・メディアからも称賛の声が相次いだ。
 
 まず『ミラン・ニュース』は、同じく途中出場ながら2アシストを記録したマティ・フェルナンデスと並ぶチーム最高の採点7を付ける。そして「マティ・フェルナンデスとともに、試合を変えた。まず左足を鞭のようにしならせてミドルでミランテ(ボローニャGK)を強襲した。そして素晴らしい放物線を描いたFKを決めた。サン・シーロに素敵なお別れ」と寸評した。
 

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