レスター、シーズン最終戦は勝ちきれずにドロー。岡崎は出場機会を与えられず…

2017年05月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

王者として臨んだシーズンの最終戦を飾れず…。

ヴァーディーの得点で何とか引き分けることができたものの、昨シーズンのように逆転することは叶わず…。今シーズンを象徴するような幕切れとなった。 (C) Getty Images

 現地時間5月21日、キングパワー・スタジアムでプレミアリーグ最終節のレスター対ボーンマスが開催された。
 
 3日前のトッテナム戦で6失点を喫して大敗したレスターは、普段通りの4-4-2で臨んだ。しかし、注目の岡崎はベンチスタートとなり、代役としてスリマニがヴァーディーと2トップを形成した。
 
 試合は開始早々にアウェーのボーンマスが均衡を破る。
 
 1分、左サイドでボールを拾ったムセがカットイン気味に敵陣深くに侵入。これにフレイザーが絡んで、再度、ムセがボックス内でボールを受け、フリーでシュート。これは相手DFにブロックされたが、こぼれ球をスタニスラスに押し込まれた。
 
 開始直後に動いた後は、ボールを支配するボーンマスに対して受け身に回り、カウンターを狙うレスターという構図で試合は進み、一進一退の攻防を繰り返した。
 
 時間の経過とともに攻勢を強めていったボーンマスは、23分にゴスリングが強烈なミドルシュートを放てば、30分にはムセも惜しいシュートを見舞った。しかし、いずれも相手守護神シュマイケルの堅守に阻まれた。
 
 一方のホームチームは36分にマハレズが単独突破からシュートを放ったが相手GKオールソップの正面を突き、40分にはCKからスリマニがダイビングヘッドで狙うも枠に飛ばず、いずれも得点には至らなかった。
 
 その後もスコアが動くことなく、ホームサポーターのブーイングも聞こえるなかで、ハーフタイムを迎えた。
 
 前半終盤に決定機を作り出しながらゴールを奪えなかったレスターは、後半開始直後からアグレッシブにボールへプレスをかけると、早々に試合を振り出しに戻す。
 
 51分、左サイドを攻め上がったチルウェルがクロスボールを供給。これをスリマニが折り返し、最後はボックス内中央で待っていたヴァーディーが押し込んでネットを揺らした。
 
 ホームチームに同点弾を決められたアウェーチームは、その直後からギアを入れ直して、ボールをポゼッション。試合は両者とも引かない攻防戦の様相を呈していった。
 
 中央でのせめぎ合いが続くなか、徐々に流れを掴んでいったのはレスターだった。執拗なサイドアタックから敵ゴール前にボールを送り込むと、69分にはヴァーディーが惜しいヘディングシュートを見舞った。
 
 これを好機と見たレスターは、73分に俊英アタッカーのグレイを投入して攻撃の活性化を図る。しかし、ボーンマスが守勢に回って自陣に堅陣を構えたことで、思うように攻めることができずに、試合はまたしても膠着状態となった。
 
 80分以降、レスターがほぼワンサイドゲームで進行すると、終了5分前に決定機を得る。85分、マハレズのFKにスリマニが頭で合わせたが、渾身のシュートはポストの右脇を逸れていった……。
 
 レスターのアルジェリア代表コンビによる攻撃も実らなかった試合は、結局1-1で終了となった。
 
 プレミアリーグ王者として2016-17シーズンに臨んだレスター。一時は残留争いに巻き込まれ、優勝監督のラニエリを解任するなど前途多難といえるシーズンの最終戦を勝利で飾ることはできなかった。
 
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