シャビ・アロンソ、ラストマッチを終えて 「人生の新たなモチベーションの材料を見つけないと」

2017年05月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

バイエルンに加入したのは、最後に新しいことがしたかったから

中盤でタクトを振る様は、まさに王様の貫禄に溢れていた。フライブルク戦後には家族からも労をねぎらわれたシャビ・アロンソ。今後、どのようなキャリアを歩むか、非常に興味深いところだ。 (C) Getty Images

 ブンデスリーガ最終節のフライブルク戦(4-1)では、フィリップ・ラームとともに現役最後の試合を戦ったシャビ・アロンソ。82分にフランク・リベリと交代するまで、いつも通りに中盤の底で攻撃を作るとともに、守備でも献身的なプレーを見せて大勝利に貢献した。

 リバプール、レアル・マドリーでそれぞれチャンピオンズ・リーグを勝ち取り、2014年にバイエルンに加入してリーグ3連覇に貢献した彼は、スペイン代表としてはワールドカップ(1回)とEURO(2回)の両方を制するという偉業を成し遂げた。

 1999年にレアル・ソシエダでデビュー。エイバルでのレンタル期間を経て、国内で実力を上げ、今から10年前に海外挑戦を始めた(リバプール移籍)。そして長く続いた航海は今夏、ドイツという寄港地で終焉を迎えることとなった。

 常に冷静で、クレバーであり続けた35歳の中盤の支配者は、最後の試合を終えて、バイエルンでの日々を以下のように語っている。『Süddeutsche Zeitung』より

――◇――◇――

 引退を決意するのは、とても嫌な気分だった。長いあいだ、いつ辞めるかを考え、今シーズン、それを決意した。自分がハイレベルであるうちに「アディオス(さようなら)」を言いたかったんだ。その思いは叶ったよ。

 周囲からは「まだできる」と言われ、中国やアメリカでのプレーも勧められたが、おそらく自分のスタイルは、これらの国のサッカーには合わないと思う。

 32歳の時にレアル・マドリーからバイエルンへ移籍したのは、最後に何か新しいことをしたいと考えたからだ。そこにカウンターカルチャーを見付けたんだ。

 バイエルンでは過ごした日々は、とても特別で印象深いものだった。このクラブは世界レベルで成長を続けている一方で、とても温かい雰囲気を残している。

 こうして現役を引退した今、新たなモチベーションの材料を見つけなければならない。これまでとは違うかたちで人生を構築していかないとね。
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