【U-20】欧州クラブも注目の堂安に恐れなし!? 初戦の南ア戦へ「自分が得点やアシストできれば勝てると思う」

2017年05月20日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「どんだけできんのかなっていう楽しみな気持ちでいっぱいです」

右サイドハーフで先発濃厚の堂安。「コンディションは良い」と言うだけあり、前日練習では軽快な動きを見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 5月21日にU-20ワールドカップのグループステージ初戦(南アフリカ戦)を迎える日本が、前日トレーニングを行なった。

 右サイドハーフで先発濃厚のMF堂安律(G大阪)は、実戦形式やセットプレーなどひと通りのメニューを消化。トレーニング後には、小川航基(磐田)や三好康児(川崎)らとともに直接FKの練習に精を出し、キックの感触を確かめた。

 初戦はフィジカルやスピードに優れたアフリカ勢が相手となるが、堂安に恐れはない。事前に対戦相手の映像をチェックすることはせず、「なんとなくなイメージだけ」で臨む。どんな時も強気の姿勢を貫いてきただけあり、南アフリカ戦に向けては「自分が得点やアシストできれば、チームが勝てると思うので、それをやっていけたらと思っています」と、自信たっぷりに語った。

 昨年10月のアジア選手権では、日本の初優勝に貢献。同大会ではMVPを獲得したが、「自分自身、調子も良くなかったですし、ボールを失うシーンも多かった」と、課題があったことを明かしている。その反省を生かす意味でも、この世界大会は重要な意味を持つものになるだろう。

 自らの可能性を切り拓くという意味では、憧れの欧州移籍を勝ち取るチャンスの場にもなる。昨夏、オランダの名門・PSVから獲得オファーを受けながらG大阪への残留を決断した堂安だが、欧州移籍を夢見る気持ちは変わらない。FIFA主催大会ということもあり、ここでアピールすれば俄然注目度は増すだけに、なにもできないまま終わるわけにはいかない。

「コンディションは良い。案外緊張もしていないですし、どんだけできんのかなっていう楽しみな気持ちでいっぱいです」

 グループ突破へ負けられない初戦をモノにするには、このアタッカーの輝きが欠かせない。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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