セリエA、今夏に正GKが大移動? ドンナルンマら守護神の多くがいまだ「去就不透明」

2017年05月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

ドンナルンマやハンダノビッチら名手の去就が不透明。

ドンナルンマ(左上)、ハンダノビッチ(右上)、レイナ(左下)、ペリン(右下)といったセリエAを代表するGKの大半が去就未確定だという。 (C) Getty Images

 ユベントスの主将であるジャンルイジ・ブッフォンは、2018年の夏に開催されるロシア・ワールドカップを最後に引退する意向を明かしている。

 今シーズンはチームが3冠に迫っており、達成すればバロンドール受賞も夢ではないといわれるが、本人は結果とは無関係に来シーズンも現役を続ける考えだ。2018年までに後継者を見つけなければならないユーベだが、少なくとも来シーズンは偉大な守護神に頼ることができる。

 一方で、セリエAは王者を除いたクラブの多くが、来シーズン開幕までに新たな守護神を見つけなければいけない可能性が浮上している。
 
 イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は、現地時間5月19日、現在のセリエAを戦う20クラブのうち、半数以上のクラブで、守護神交代の可能性があると報じた。
 
 コリエレ紙によると、現時点で守護神の残留が確実なのは、ユベントスのほかにボローニャ(アントニオ・ミランテ)、カリアリ(ラファエウ)、キエーボ(ステーファノ・ソッレンティーノ)、クロトーネ(アレックス・コルダズ)、パレルモ(ヨシプ・ポシャベツ)、サンプドリア(エミリアーノ・ヴィヴィアーノ)、サッスオーロ(アンドレア・コンシーリ)、ウディネーゼ(オレスティス・カルネジス)の計9クラブ。
 
 一方で、レンタル中のビッグネームの退団が濃厚なローマ(ヴォイチェフ・シュチェスニー)やトリノ(ジョー・ハート)、さらにフィオレンティーナ(チプリアン・タタルシャヌ)、エンポリ(ウカシュ・スコルプスキ)の4クラブは、GK交代が濃厚と伝えられている。
 
 また、以前から契約延長の行方が注目されているミランのジャンルイジ・ドンナルンマや、悲願のチャンピオンズ・リーグ出場がまたも遠のいたインテルのサミール・ハンダノビッチらは、オファー次第で移籍する可能性があり、セリエAを代表する両名手は、「去就不透明」に分類された。
 
 そのほかにコリエレ紙で、「去就不透明」とされたのは、ジェノア(マッティア・ペリン)、ラツィオ(フェデリコ・マルケッティ)、ナポリ(ホセ・マヌエル・レイナ)、ペスカーラ(アルバノ・ビサーリ)。これにエトリト・ベリシャの買い取りが決まっていないアタランタを加え、計11クラブ。いずれも守護神交代の可能性があるという。
 
 セリエA昇格を果たしたスパルにレンタル中のアレックス・メレトや、ウディネーゼが先日契約延長を発表したシモーネ・スクフェットなど、有望な若手GKが次々と現われているイタリア。それだけに、各チームが軸となる守護神に誰を据えるのか、その獲得動向に注目したい。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事