岡崎のスーパーゴールが生まれるも…レスターはPK失敗が響いてマンCに惜敗

2017年05月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

まさかのダブルタッチでPK失敗。同点のチャンスを逸したレスター。

味方のクロスボールにダイナミックなボレーで合わせ、久しぶりのゴールを奪取した岡崎。チームに勝点をもたらせなかったことは心残りだ。 (C) Getty Images

 現地時間5月13日、エティハド・スタジアムでプレミアリーグ37節のマンチェスター・C対レスターが開催された。
 
 プレミア2連勝でトップ10以内のフィニッシュも見えてきた9位のレスターは、普段通りの4-4-2で強敵との一戦に臨んだ。ドリンクウォーターとフートが故障によって欠場したため、チルウェルとキングを起用。注目の岡崎は2トップの一角に配置された。
 
 試合は序盤からトップ4入りを争うマンチェスター・Cが、素早いパス回しでボールを支配。3分にフェルナンジーニョがCKから挨拶代わりのシュート見舞えば、18分にもサネが決定的なシュートを放って、積極的に相手ゴールへと迫った。
 
 個々の能力で上回るマンチェスター・Cは、25分以降も敵陣でアグレッシブなサッカーを展開して、ほぼワンサイドゲームに持ち込んだ。一方のレスターは持ち味のカウンターが鳴りを潜めて、完全に守勢に回された。
 
 攻勢を強めたホームチームは、サイドからレスターの守備網を打ち破る。29分、左サイドを突破したサネのクロスボールをファーサイドでシルバが合わせた。
 
 先手を取って勢いを加速させたマンチェスター・Cは、さらに追加点も奪う。36分、サネが相手CBベナルアンに倒されて獲得したPKをG・ジェズスが冷静に沈めた。
 
 一方的な展開に持ち込まれたレスターだったが、前半のうちに一矢報いることに成功する。
 
 42分、左サイドのオルブライトンから供給されたクロスボールに、ペナルティーエリア内でフリーとなった岡崎がダイレクトボレーで合わせて、豪快にネットを揺らしたのだ。
 
 日本代表FWの今シーズンのプレミア3点目となるスーパーゴールで、レスターが反撃の狼煙を上げた試合は、2-1でハーフタイムに突入した。
 
 迎えた後半も、前半と同様にマンチェスター・Cが主導権を握るなかで進行。1点は返したレスターは、相手が前半よりもややペースを落としたことで、敵陣でプレーする時間は増えたものの、相手の堅牢を打ち崩す術を見出せないまま時間が経過していった。
 
 要所を締めたホームチームの守備網を破れずにいたレスターは、73分に岡崎に代えてスリマニを投入。すると、この交代策がスイッチとなり、相手を押し込んだ76分にマハレズがクリシに倒されてPKを奪取して同点の絶好機を得る。
 
 しかし、この一大チャンスでキッカーのマハレズが、ボールを軸足に当たるまさかのダブルタッチで失敗……。試合を振り出しに戻すことは叶わなかった。
 
 相手の致命的なミスで難を逃れたマンチェスター・Cは、78分にアグエロ、82分にサバレタとアルゼンチン人プレーヤーをピッチに送り込み、緩みかけたネジを締めなおして、再び敵陣でボールを支配していった。
 
 もう一度、集中力を高めたマンチェスター・Cを前に、パスミスも目立ったレスターは追いつくことはできず。結局、試合は2-1で終了となった。
 
 岡崎のスーパーゴールが生まれたものの、PK失敗が致命的となって上位チームとの対戦を落としたレスター。ミッドウイーク開催となるトッテナム戦(プレミア34節延期分)では勝利することはできるのかに注目したい。
 
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