【川崎】J開幕戦以来の復帰を果たした家長。約2か月半ぶりの公式戦で感じたこととは?

2017年05月10日 本田健介(サッカーダイジェスト)

復帰をできたことが何よりの収穫。

2度のチャンスを迎えるも決め切れなかった家長。それでも今後の戦いへ可能性は感じさせた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[ACL6節]川崎 4-0 イースタンSC/5月9日/等々力

 ACLのグループステージ最終戦、イースタンSCと対戦した川崎は4-0の快勝を収め、グループ首位通過を決めた。3位からの逆転とあって歓喜に沸くスタジアムで、さらにもうひとつ、サポーターを喜ばせる出来事があった。
 
 それは今季の補強の目玉であった家長の復帰である。
 
 3月に右足の親指を骨折し、約2か月間リハビリ生活を強いられてきた男は、久々にベンチ入りを果たすと、4点のリードという試合状況もあり、57分に開幕戦以来となる出場を果たした。
 
「久しぶりに公式戦の雰囲気を味わえて良かったです」
 
 そう幸せを噛みしめた男は、序盤から持ち前のテクニックを生かし、周囲と息を合わせていく。そして77分にはビッグチャンスを迎える。右サイドのハイネルからのパスに抜け出すと、相手GKと1対1となったのだ。しかし、得意の左足で放ったシュートは大きくゴールを外れた。
 
 また、89分には再び後方からの浮き球のパスに抜け出し、今度は右足を一閃。しかし、こちらはバーのわずか上に外れた。
 
 2本の決定機を得たが、無得点。ただ「1週間ちょっとしか練習していないので、まだまだだと思います」と、コンディションが万全でなかったことを考えれば、復帰をできただけでまずは大きな前進と言えるだろう。
 
 もちろん、それはサポーターも理解しており、家長の背中を押すために彼のチャントを何度も歌った。
 
 今後に向けては「(チームの)基本的な動きや流れはある程度、(負傷中に)上から見ていて分かりました。今後は頭で分かっているところを身体で動けるようにしていきたい」と話す。
 
 ようやくピッチに戻ってきた"天才"は川崎でどんなプレーを見せてくれるのか。背番号41の完全復活の時が楽しみだ。
 
【川崎 4-0 イースタンSC PHOTO】4ゴールで勝ち、グループリーグ首位通過!

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事