【CL展望】ユーベの優位は動かない。モナコは左SBの人選がポイントに

2017年05月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

CL新記録となる6試合連続完封を達成。

出場停止/ユベントス=なし モナコ=なし
故障者/ユベントス=ルガーニ(DF)、ピアツァ(FW) モナコ=メンディ(DF)、ボスキーリャ(MF)

チャンピオンズ・リーグ/準決勝セカンドレグ
5月9日(火)/20:45(日本時間27:45)/ユベントス・スタジアム
ユベントス×モナコ
主審:ビョルン・カイペルス(オランダ)
 
【注目ポイント/ユベントス】
●CL6試合連続無失点の堅守
●貴重な得点を連発しているイグアイン
 
【注目ポイント/モナコ】
●自慢の2トップがユベントスの堅牢を破れるか
●左SBの人選
 
【試合展望】
 アウェーでの第1レグで2-0と完勝したユベントスの優位は動かない。
 
 最大の強みは、何と言っても守備だ。今大会はここまでわずか2失点で、第1レグではCL新記録となる6試合連続でのクリーンシートを達成。キリアン・エムバペとラダメル・ファルカオというモナコの強力2トップを老獪なディフェンスで見事に抑え込んだ。
 
 サミ・ケディラから出場停止から復帰するこの第2レグは、従来のシステムである4-2-3-1へのシステム変更が予想される。守備重視の3-4-2-1を採用した第1レグよりも攻撃的に臨むはずで、早い時間帯に先制点を奪えば主力を休ませる余裕すら生まれるかもしれない。
 
 ゴンサロ・イグアインの好調も、見通しを明るくさせる要因のひとつ。第1レグで殊勲の2ゴールを挙げたストライカーは、5月6日のトリノ・ダービー(セリエA35節)でも終了間際にネットを揺らすなどここにきて貴重な得点を連発している。その勢いを持ち込めるか。
 
「決勝進出の可能性は5%まで低下してしまった」
 
 第1レグの結果を受けてレオナルド・ジャルディム監督がそう嘆いたとおり、モナコが窮地に立たされているのは事実だろう。堅牢を誇るユベントスから3点以上を奪うのは、言うまでもなく至難の業だ。
 
 頼みの綱は、やはりエムバペとファルカオを擁する前線。彼らにより多くのチャンスを供給できれば、わずかながら勝機は見えてくるはずだ。
 
 5月6日のナンシー戦(リーグ・アン36節)では、2列目のベルナルド・シウバとトマ・ルマールが揃って得点をマーク。第1レグでは精彩を欠いたこの両翼が復調傾向にあるのは、明るい材料と言える。
 
 大きな不安要素は左SB。第1レグではレギュラーのバンジャマン・メンディをハムストリングの故障で欠き、左サイドの攻撃が機能不全に陥った。メンディは第2レグも欠場の見込みで、その代役に誰を据えるかがひとつのポイントになりそうだ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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