「妻は変えられるけどインテルへの愛は…」マテウスが考える古巣復活の鍵は?

2017年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

マテウスが考えるインテルの来シーズンの指揮官は?

インテルでスクデットを獲得した1988-89シーズンには、背番号10を背負って攻守に渡って活躍をしたマテウス。 (C) Getty Images

 30年近い年月が過ぎても、OBのローター・マテウスはインテルを愛しているようだ。近年は低迷が続く古巣の復活も遠くないと元ドイツ代表は信じている。
 
 マテウスは1988年から92年までインテルでプレー。加入1年目の1988-89シーズンには、ジョバンニ・トラパットーニ監督の下でスクデットを獲得すると、1990-91シーズンのUEFAカップ制覇にも貢献した。
 
 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じたマテウスは、「一度インテリスタになれば、ずっとインテリスタだ。妻を変えることはできても、心のチームは変えられない」と古巣への愛情を持ち続けていると明かした。4度の離婚、5度の結婚を誇る彼らしい見解だ。
 
 そんなマテウスの愛するインテルは、ジョゼ・モウリーニョの下でイタリア史上初となる3冠を果たした2009-10年シーズン以降、苦しい時期を過ごしている。今シーズンもセリエAで現在7位と、ヨーロッパリーグ出場権獲得も危うい状況だ。
 
 だが、昨年にクラブを買収した蘇寧グループの資金力を武器にインテルは復活を目指している。マテウスも「蘇寧はインテルを高みに戻すだろう。ユーベが7連覇するのは大変だろうね」と、オーナー家の本気度を信じているとし、その道のりは決して険しいものではないとの見解を示した。
 
「いずれにしても、大改革は必要ない。土台は最高なんだ。2、3人のトッププレーヤーが加われば、スクデットに向かった走ることができるだろう」
 
 ここ6試合で2分け4敗と絶不調のインテルは、来シーズンからステーファノ・ピオーリに代わる監督を招くとも言われている。だが、マテウスは、「サッカーを知り、理解して、愛している監督だ。さらに、彼はインテルのサポーターだよね。小さなことが違いになるんだ」と、現指揮官に好意的だ。
 
 またバイエルンのレジェンドでもあるマテウスは、チャンピオンズ・リーグやDFBカップなどブンデスリーガ以外のタイトルを逃したカルロ・アンチェロッティ監督について、「欠点はひとつだけだった。重要な試合に向けてスタメンを温存するために若手を起用すべきだった」と述べつつ、厳しい一言をつけ加えている。
 
「バイエルンでは、ひとつのタイトルを獲得するだけじゃ足りないんだ」
 
 古巣へ檄を飛ばしたマテウス。闘将の言葉通りインテルは復活を遂げるのか? 今夏の補強動向も含めて注目だ。
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