まさかの「試合中に逮捕」…ブラジルのサッカー選手がギャング事件絡みで御用

2017年05月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

誘拐と強盗の容疑をかけられたFWの逮捕に所属クラブも協力。

いまだ警察とギャングの争いが絶えないと言われるブラジル。その一端にプロサッカー選手が絡むのは残念でならない。 (C) Getty Images

 サッカー大国ブラジルから驚きのニュースが入ってきた。なんと試合途中にプロサッカー選手が逮捕されるという事態が発生したのだ。ブラジル・メディア『グローボ』を始めとする各国メディアが伝えた。
 
 仰天の逮捕劇が発生したのは、現地時間5月3日にポルトアレグレで行なわれたリオグランデ・ド・スル州リーグ2部のサプカイエンシ対ファホウピーリャ戦の最中だった。
 
 キックオフから15分後経ったところで、サプカイエンシのベンチに座っていたマルロン・ナタナエウを地元市民警察が拘束。あっという間に手錠をかけて会場から連れ出したのである。
 
 ポルトアレグレ市民警察で第2警察局長を務めているセサル・カリオン氏によれば、21歳のFWであるナタナエウには誘拐と強盗の容疑がかけられたうえ、地元ギャングの一員だという疑惑も持ち上がるなど、3つの逮捕状が出ていたという。
 
 カリオン氏は、「犯行グループはショッピングセンターで誘拐した女性のクレジットカードを利用していた」と明かし、「逮捕は静かに執り行なうことができた。グラブと事件に関係性はない。クラブの取締役も協力してくれたからね」と取り押さえた時の状況を赤裸々に告白した。
 
「サッカー選手が犯罪に関与していることが残念でならない。しっかりと給料をもらっていて、明るい未来もあっただろうに」とコメントを残したカリオン氏だが、グローボによれば、逮捕されたナタナエウは、「自分はサッカー選手であり、全て否認する」と容疑を否定しているという。
 
 ナタナエウが本当に犯罪に関与したのか? それとも警察の誤認逮捕だったのか? この事件の真相が明るみになるのはもうしばらく時間を要すだろう。しかし、いずれにしても、試合中に逮捕されてしまったナタナエウにとってこの一件は、キャリアの汚点になるに違いない。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事