39歳ブッフォン、初の欧州制覇を果たしてもプレーを続けることを宣言!

2017年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「契約は2018年までだ。それまでは目標がある」(ブッフォン)

来シーズン以降の現役続行を宣言した、生ける伝説。ユーベでの勇姿もさることながら、来夏のロシアでW杯のピッチに立ち、40歳で世界一となった1982年のディノ・ゾフの偉業を再現できるかも楽しみである。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)を制し、ビッグイヤー(優勝トロフィー)を手に入れられれば、もう思い残すことは何もないのではなかろうか――。
 
 だが、ユベントスに所属するイタリア代表GKのジャンルイジ・ブッフォンは、悲願の欧州制覇を達成しても、グローブを脱ぐことはないと語った。
 
 イタリア代表で2006年のドイツ・ワールドカップを制し、ユベントスで何度もスクデットを獲得してきたブッフォンに足りない唯一のタイトルがCLだ。決勝は2回経験している。だが、2003年はミランとのPK戦で涙を呑み、2015年はバルセロナに屈した。
 
 2年前はファイナリストになっただけで称賛されたユーベだが、準々決勝でバルセロナに雪辱を果たした今シーズンは、紛れもなく優勝候補の一角だ。1996年以来の欧州制覇を目指すイタリア王者は、「今シーズンこそ」と優勝を狙っている。
 
 イタリア国内での強さは相変わらずだ。セリエAでは2位ローマに勝点9差をつけて首位を快走し、前人未到の6連覇に王手をかけている。コッパ・イタリアでも決勝に駒を進めており、クラブ史上初となる三冠への期待が高まっているところだ。
 
 自身初の欧州制覇を果たし、さらにはクラブ初の三冠、イタリア初の6連覇……これだけの偉業を達成できれば、それを花道に、39歳のブッフォンが引退を考えても不思議ではないだろう。
 
 実際、ブッフォンは先日、バルセロナを2試合とも無失点に抑えた場合、シーズン後に引退する覚悟だったと明かしている。アンドレア・アニェッリ会長に慰留されて再考したが、いまだトップクラスのパフォーマンスを披露しているとはいえ、ブッフォンの「その時」は決して遠くないのだ。
 
 しかし、5月2日付のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ブッフォンは「CLに優勝しても、何も変わらないだろう。引退はしないだろうね。契約は2018年までだ。それまでは目標がある」と、今シーズンの結果云々で引退することはないと明かした。
 
「CL準決勝もそうだが、シーズン開幕の時も僕は興奮する。嬉しいんだ。こういう試合では、自分を表現できるからね。そしておそらく、僕が生まれてきた理由も示せる」
 
 ユベントスが21年ぶりの悲願を果たしても、2018年のロシアW杯まではブッフォンの戦う姿を見ることができそうだ。
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