【浦和】キャプテン阿部が「ダービーは結果が全て。サポーターに申し訳ない」と責任感じる

2017年05月01日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

キャプテンとして大きな責任を感じる。

試合中はチームメイトと話し合いの場を向けて何とか改善しようとしていた阿部。しかし、結果には繋がらなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ・9節]大宮 1-0 浦和/4月30日(日)/NACK
 
 最下位の大宮にまさかの敗北を喫した"さいたまダービー"後、取材エリアにおける浦和の選手たちはやはり一様に表情が暗かった。なかでも大きな責任を感じていたのが、キャプテンの阿部勇樹だ。
 
 チームはいつもの連動性とスピード感を欠いて、公式戦43試合ぶりにノーゴールに終わる。阿部個人としても最終ラインまで下がってビルドアップの起点になれば、守りではカバーリングで身体を張るも、決勝点を許したシーンでは茨田陽生に寄せきれずシュートを叩き込まれた。
 
「相手が狙っていたのは、我慢してのカウンターだった。だから、1点目をどちらが取るかというのが大事になる中、僕らがゴールを取る前に取られてしまって、試合をより難しくしてしまった」
 
 試合をそう振り返った主将は、やはりダービーは単なる1試合ではないと強調した。
 
「ダービーだったし……。勝たなきゃいけなかった試合。もちろん(34試合の中の)1試合なのかもしれないけど、ダービーだから結果が全て。僕らも見に来てくれたサポーターの方も勝ちを望んでいた中で、最高の結果を得られなかった。これを早く受け入れて、今日の大宮と戦ってどうなのかを、もう1回考え直さないといけない」
 
 そして、ゲーム後に挨拶にいったチームに大ブーイングを浴びせ、一部が選手バスに対しても罵声を飛ばしたサポーターに対しては、キャプテンとして大きな責任を感じている。
 
「ダービーで負けるっていうのは悔しいし、悔しい想いを大勢の方にさせてしまった責任は重いと思っている。負けた責任を感じているし、サポーターには申し訳ない気持ちです」
 
 チーム、サポーターともにこの悔しさを晴らせるか否かは、もちろん今後の戦い次第だ。
 
「これを振り払うには、この後の試合でしっかり勝つこと。そしてもう1試合、ホームで大宮と必ずやれるので(8月5日開催予定)、そこで今日みたいな結果にならないようにしたい。また前に進んでいくので、ネガティブにならずに続けてやっていきたいし、今日足りなかったことを改善します」
 
 次節は5月4日、ホームで鹿島と戦う。浅からぬ因縁を持つ王者を相手に、浦和はダービーの悔しさを払拭できるか。注目したい。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
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