【大宮】目前に迫った“さいたまダービー”に懸ける想い(大前元紀、塩田仁史編)

2017年04月29日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「やっぱりライバル対決は熱くなる」(大前)

初の“さいたまダービー”を迎える大前。「他の試合と違うのは、十分に理解している」と気合は十分だ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 大宮はJ1・8節まで勝利なしで、獲得した勝点は7節・清水戦(1-1)の「1」のみ。リーグ最下位に沈む、まさに苦境だ。そんななかで30日に迫った"さいたまダービー"。首位・浦和をホームに迎える一戦に、選手たちはどんな想いで向き合っているのか
 
 江坂任、大前元紀、黒川淳史、塩田仁史、清水慎太郎、松井謙弥をクラブハウスで突撃取材。松井と黒川に続くのは、今オフに清水から移籍して背番号10を背負う大前とベテランとして酸いも甘いも知る塩田。両選手の言葉をお届けする。
 
――◆――◆――
 
大前元紀選手
 
――最近の自身のパフォーマンスは?
 
 なかなかフル出場する試合はありませんが、個人的には徐々に良くなってきていると思っています。ただ、ここまでノーゴールですからね。得点を求められていると感じていますし、少しでも早くゴールを決めて、勝利を届けたいです。
 
――タイトなスケジュールのなかで"さいたまダービー"を迎えます。
 
 ルヴァンカップ・札幌戦でアウェーに行っていた人たちは疲れているんじゃないですかね(笑)。
 
――ダービーへの想いは?
 
 僕は"静岡ダービー"も経験していますし、やっぱりライバル対決は熱くなりますね。
 
――30日が自身初の"さいたまダービー"となります。
 
 他の試合と違うのは、十分に理解しています。それは他の人たちも同じでしょう。なかなか勝点を積み上げられない状況ですが、浦和戦で勝利できれば、その後がまったく違ってくるはず。相手は首位を走っていますが、勝てるようにしっかりと準備します。
 
――どんな試合展開になると予想しますか?
 
 浦和がボールを握る時間が長くなるとは思いますが、そのなかでも自分たちのサッカーを出せればいい。前半に失点しないことが間違いなく大切ですし、鍵は先制点でしょう。まずはしっかりと守備をして、防ぎ続けていれば自ずとチャンスも訪れます。
 
――警戒している選手は?
 
 個々の能力が高いチームですから、「誰かひとり」ではありません。チーム全体を注意しなきゃいけません。
 
――少ないチャンスを決め切ることが重要になります。
 
 相当な得点力がありますし(※編集部・注/浦和はJ1・8節を終えてリーグトップの24得点。2位がG大阪の19得点、3位がFC東京の13得点)、押し込まれる時間帯は長くなる。それでも、決して引かずに、前からプレッシャーを掛けていきたい。

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