愛人を殺害したブラジル人GK、2部クラブと契約も刑務所へ再収監

2017年04月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

今年3月にはブラジル2部クラブと契約も…。

現役復帰に向けて意気込んでいたブルーノ。しかし、最高裁に再び刑務所行きを命じられてしまった。 (C) REUTERS/AFLO

 現地時間4月25日、ブラジル最高裁はブラジル全国リーグ2部のボア・エスポルテに所属するGKのブルーノ・ソウザが、再び刑務所に戻るよう命じたことが明らかになった。ブラジル・メディア『グローボ』などが報じている。
 
 ソウザは2010年に息子の養育費の支払いを求めて訴訟を起こしていたモデルの愛人エリザ・サムディオさんを殺害。その後、友人らとともに遺体をバラバラにし、犬に食べさせて証拠隠滅を図った罪で逮捕された。
 
 自らが事件に関わったことを認めた2013年3月には禁錮22年3か月の実刑判決が言い渡されたが、これを不服として控訴。今年2月には最高裁が第二審の判決が出るまでの仮釈放を認めていた。
 
 今年3月にスポンサーやファンの猛反発を受けるなかで「社会復帰を手伝いたい」とするボア・エスポルテと契約したブルーノ。本人も「1日でも早くピッチに立ちたい。いつかブラジル代表でプレーするのが夢」と意気込んでいた。
 
 かつてイタリアの強豪ミランも獲得を狙ったというほどの実力があるとはいえ、殺人事件を起こした男の現場復帰には、世界中から反発が起こり、市民団体が抗議活動を行なうほどの騒ぎとなった。
 
 そんななかでブラジル最高裁はこのたび、第二審において「彼の仮釈放を取り消しにする。この判決はブルーノの保護を再確立するものだ」と、刑務所に再収監すると告げた。
 
 この判決に対し、ブルーノの弁護士を務めるルシオ・アドルフォ・ダシルバ氏は「異議を申し立てる」としている。
 
 再び刑務所に戻ることが決まったブルーノ。今度こそ、キャリア再生への道は完全に閉ざされることになるだろうか。
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