王者ユーベ、強さの秘訣は「忠誠心」? 選手の平均在籍年数がセリエA最長

2017年04月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア・メディアが興味深いデータを掲載。

選手の平均在籍年数が3年8か月のユベントス。ローマ、ナポリを抑えてリーグ最長だ。 (C) Getty Images

 セリエA6連覇に向かって邁進しているユベントス。その強さの秘訣は、核となるイタリア人選手の平均在籍年数の長さかもしれない。

 現地時間4月24日、イタリア『スカイ・スポーツ』は同日までのセリエA各選手の在籍年数を、月数を四捨五入して年単位にする形で算出(1月加入の選手は0.5年と計算)。そこで浮き彫りになったのが、王者ユーベを支えるベテランのイタリア人選手たちの存在だ。
 
 ユーベといえば、チャンピオンズ・リーグ準々決勝でバルセロナを2戦連続で完封した守備の堅さを思い浮かべる人が多いだろう。
 
 鉄壁の守備陣を構成するのはジャンルイジ・ブッフォン(在籍16年)をはじめ、ジョルジョ・キエッリーニ(12年)、レオナルド・ボヌッチ(7年)、アンドレア・バルザーリ(6年)の"BBCトリオ"は、それぞれユーベに欠かせないベテラン。中盤のクラウディオ・マルキージオ(9年)もユーべにおける「長老」のひとりだ。
 
『スカイ・スポーツ』は、「これほど長期にわたりイタリア代表に主力を派遣しているクラブはない」と伝えている。
 
 しかし在籍年数が長いのは、イタリア人選手だけではない。スイス人のシュテファン・リヒトシュタイナー(6年)やガーナ人のクワドォー・アサモア(5年)などの外国人もユーベのベテランと呼べる選手たちだ。
 
「長老」と呼ばれる選手を擁するクラブは、ユーベだけではない。フランチェスコ・トッティ(24年)とダニエレ・デ・ロッシ(15年)のローマが良い例だろう。しかしユーベの場合、在籍5年以上の選手が非常に多いという点で他のクラブとは異なる。
 
 そうなると当然、チーム全体の平均在籍年数も長くなる。ユーベは3年8か月。これはローマ(3年3か月)やナポリとラツィオ(2年8か月)を上回り、リーグ最長である。
 
 そして、平均在籍年数の長さに比例するように、国内リーグの順位もユーべがトップで、以下ローマ、ナポリ、ラツィオと続いている。

 クラブへの「忠誠心」の強さが必ずしも結果に直結するわけではないが、興味深いデータであると言えるだろう。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事