本田が4か月ぶり出場のミラン、PK失敗などで格下エンポリに敗戦…

2017年04月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは格下相手に痛い取りこぼしだ。

本田は公式戦3か月ぶりのプレータイムを得た。(C)Getty Images

 現地時間4月23日、サン・シーロでセリエA33節のミラン対エンポリ戦が開催された。
 
 6位ミランはロマニョーリとバッカを休ませ、CBにパレッタ、CFにラパドゥーラを起用。本田圭佑は怪我で欠場した28節を挟んで、公式戦24試合連続のベンチスタートとなった。また、昨年10月の代表戦で左膝の前十字靭帯損傷の大怪我を負った主将モントリーボが、7節以来の復帰を果たしてベンチ入りした。
 
 一方、17位のエンポリは、ミランからレンタル中のMFマウリ、冬に加入したMFエル・カドゥーリとFWティアムなどが先発に名を連ねた。
 
 試合はミランが序盤から主導権を握り、7分と8分にスソ、13分にラパドゥーラが決定機。しかし、19分にはサパタが致命的なミスパスを犯し、あわや失点の危険なシーンもあった。
 
 その後もミランはスソとデウロフェウの個人技を中心に攻め込むがゴールを奪えない。すると40分、エンポリが数少ないチャンスをモノにして先制に成功する。CKからのクロスをムチェドリーゼがサパタに競り勝ってヘディングシュートを叩き込んだ。
 
 結局、このままエンポリの1点リードでハームタイムを迎えた。
 
 後半は開始早々にエンポリにアクシデント。先制点を挙げたムチェドリーゼがカラブリアとの衝突で足を負傷し、53分にマッカローネとの交代を強いられた。その4分後には足が痙攣したマウリに代わってテージョを投入し、早くも2枚目の交代枠を使った。
 
 直後の59分、ミランはデウロフェウがカットインからクロスを上げ、ラパドゥーラがシュート。これはGKスコルプスキに弾かれたが、こぼれ球に反応したパシャリッチがスコルプスキに倒されてPKを獲得した。
 
 しかし、このPKはまさかの失敗。スソは中央を狙ったが、右に飛んだスコルプスキが何とか残した足に弾かれた。
 
 同点のチャンスを逃したミランのモンテッラ監督は62分、M・フェルナンデスを下げてバッカを投入。4-3-3から実質4-2-4の攻撃的システムに切り替えた。
 
 しかし67分、エンポリが追加点を挙げる。ゴール前へのクロスをマッカローネが頭で落とすと、オフサイドぎりぎりで抜け出したティアムがワントラップ後にハーフボレーでゴールネットを揺らした。セネガル人FWにとっては嬉しいセリエA初ゴールとなった。
 
 ミランは71分にDFデ・シリオを下げてFWオカンポスを投入。その1分後、ようやく1点を返す。後方からの縦パスで抜け出したラパドゥーラが、ドリブルから得意の左足でサイドネットに流し込んだ。
 
 その後も波状攻撃を仕掛けたミランは、82分に敵陣ゴールライン上で間接FKのチャンス。しかし、ラパドゥーラのシュートは相手DFにブロックされた。
 
 87分、ミランはスソを下げてトップ下に本田を投入。セリエAでは昨年12月12日のローマ戦以来、公式戦では1月25日のユベントス戦(コッパ・イタリア)以来の出場となった。
 
 直後にミランはパレッタとオカンポスが続けざまに決定機を迎えるもゴールならず。92分には本田のスルーパスからパシャリッチが抜け出すも、シュートは敵のブロックに防がれた。
 
 結局、試合はこのまま2-1でエンポリが勝利。前日に7位インテルがフィオレンティーナに敗れたため、ミランは6位という順位こそ変わらないが、格下相手に痛い取りこぼしとなった。

【ハイライト動画】本田が公式戦3か月ぶりにピッチに!終盤に途中出場も、チームは格下相手に黒星|ミラン 1-2 エンポリ
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