バルサ撃破のユーべ指揮官に続々と賞賛の声!「ベルルスコーニはサッカーを知らないと言っていたが…」

2017年04月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

ユーべと2020年までの新たな長期契約を結ぶ可能性も。

バルサを下してユーべをCLベスト4に導いたアッレグリ。その手腕に賞賛の声が挙がっている。(C)Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)でユベントスをベスト4に導いたマッシミリアーノ・アッレグリ監督に多数の称賛の声が寄せられている。また、クラブと新たな長期契約を結ぶ可能性もあるようだ。
 
 CL準々決勝で爆発的な得点力を誇るバルセロナを2試合連続で完封して勝ち上がったユーベ。ジャンルイジ・ブッフォンをはじめとする守備陣の活躍はもちろんだが、指揮官の手腕も高く評価されている。
 
 アッレグリ監督の恩師であるジョバンニ・ガレオーネは現地時間4月21日、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で、愛弟子について「試合を読む力がある」と評した。
 
「彼は良いときでも決して周囲に流されない。どんなときでも常に、改善しなければと言うはずだ。明晰な判断ができる。そこがほかの監督より優れているんだ」
 
 そのアッレグリ監督が成績不振によりミランで解任の憂き目に遭ったのは、わずか3年前の2014年1月。13日にクラブを中国資本へ売却したシルビオ・ベルルスコーニは、今頃後悔しているかもしれない。
 
 ガレオーネは「今の成功を誇りに思うよ。ベルルスコーニは彼がサッカーをよく分かっていないと言っていたね。実際は分かっていたけれどね」とミランの元オーナーを皮肉った。
 
 ベルルスコーニとともに、1990年代にミランで黄金期を築いたファビオ・カペッロも、アッレグリを評価している一人だ。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙のインタビューで、「称賛できる点はたくさんある」と褒め称えている。
 
「チームを落ち着かせることができ、相手の弱点を生かす能力に長けている。敵を徹底的に研究するし、ユーべは様々なタイプのサッカーに適応できる。4バックでも5バックでも戦えるね」
 
 またカペッロは、アッレグリ監督が1月から採用した4-2-3-1の新システムついても「ミラレム・ピャニッチをボランチに配置した選択は正しかった。アッレグリは新たなアンドレア・ピルロを生み出したんだ。マリオ・マンジュキッチのコンバート(CFから左ウイングへ)もハマった」と絶賛した。
 
 一時はプレミアリーグやリーガ・エスパニョーラへの挑戦も噂されていたアッレグリ監督だが、ユーべのジュゼッペ・マロッタCEOは20日、「アッレグリのおかげで我々は欧州のトップにいる。関係が終わるようなすれ違いは見受けられない」とコメント。指揮官を手放す考えはないと強調した。
 
 ユーベと2018年までの契約を結んでいるアッレグリ監督。21日付けの『コッリエレ・デッロ・スポルト』紙によると、クラブは長期政権を任せたい意向を持っており、2020年までの3年契約を新たに結ぶ可能性もあるとのこと。両者による「勝者のサイクル」はこれからも続いていくのだろうか。
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