「ほろ苦かった」と吐露のD・アウベス、号泣のネイマールに送った言葉とは?

2017年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベスト4に向けては「誰が相手でもやるだけ」と意気込む。

悔しさのあまり大粒の涙を流した代表のチームメイトを抱き寄せ、ポジティブな言葉を与えたD・アウベス。 (C) Getty Images

[チャンピオンズ・リーグ準々決勝第2レグ]バルセロナ 0-0 ユベントス/4月19日(水)/カンプ・ノウ
 
 バルサの猛攻を受けても、ユーベの鉄壁の守備が崩壊することはなかった。
 
 第1レグを3-0で勝利していたイタリア王者は、この第2レグはそのアドバンテージを守りきるために守備的な振る舞いを見せ、追いすがるバルサの枠内シュートをわずか「1」に抑えて、クリーンシートを達成した。
 
 その完璧な完封劇のポイントとなったのは、ダニエウ・アウベスだ。
 
 昨シーズンまでバルサに所属していたブラジル代表の右SBは、対面のネイマールとマッチアップ。ファウルも辞さない激しいタックルもかまし、元同僚で代表のチームメイトを封じ切って、180分を通じての零封に大きく貢献したのだ。
 
 そんなD・アウベスは、古巣とかつてのチームメイトに対して特別な感情を抱いているようだ。スペイン紙『マルカ』など複数メディアがコメントを伝えている。
 
 試合後、ほぼ何もさせてもらえずに敗退した悔しさから泣き崩れるネイマールの下に歩み寄り、「これが人生で、フットボールなんだ」と伝えたというD・アウベスは、「とてもタフな瞬間だった」と勝利した後の自身の感情を吐露している。
 
「ユーベとチームメイトのためを思えば幸せだ。ただ、多くの楽しい時を過ごしたここに戻るのは、不思議な感情で、ほろ苦くさえあったよ。悲しむ友を見るのは辛いし、奇妙な想いだ。だけど、これが仕事なんだ」
 
 8年間プレーしたバルサからの勝利にエモーショナルな言葉を漏らしたD・アウベスは、涙を止めることができなかった後輩に対して、「彼らはクラブの色を守った。だから、ネイマールは何も悲観する必要なんてないのさ。これはただの敗北だと思えばいい。彼は進まなければいけない」とエールを送ってもいる。
 
 現地時間4月21日に行なわれる組み合わせ抽選でCL準決勝の相手が決定するが、そのことについては、「僕らが待ち望んでいたことだね。どこもメリット持っているし、どこと当たりたいと選ぶのは難しい」と、D・アウベスは高揚しながら語った。
 
 そして、「もう夢を成し遂げる時はそこまできている。誰が相手だろうとやるだけだ」と、ユーベに21年ぶりのビッグイヤーをもたらすために意気込んだ。

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