記録づくめの神童エムバペ、CL出場4試合で5得点! 早くもフランス人歴代7位に

2017年04月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

史上最速の5得点、デビューからの4試合連続得点も史上初!

屈強なドルトムントDF陣を翻弄し続けた驚異の18歳。モノが違う! と感じさせるプレーの連続だった。 (C) Getty Images

 チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝の第2レグでドルトムントを3-1で下し、合計スコア6-3で勝ち抜けを決めたモナコ。ベスト4入りは驚きの決勝戦進出(ポルトに敗北)を果たした2003-04シーズン以来のことである。
 
 この試合、モナコは開始3分で先制点を奪い、大きなアドバンテージを得ることとなったが、この貴重な1点を奪ったのが18歳のFW、エムバペだった。左SBメンディの強烈なシュートをGKビュルキが弾いたところを反応良く詰めたのだ。
 
 チームを精神的にも楽にし、ドルトムントには多大なダメージを与えたこの1点で、エムバペはCL通算5ゴール目。ここまで出場4試合(マンチェスター・シティ、ドルトムントとの各2試合)全てでゴールを挙げている(ドルトムントとのアウェーマッチは2得点)。
 
 18歳でのCL通算5得点目は史上最速であり、デビューから4試合連続得点を記録したのも史上初のことであるという。
 
 フランス人選手に限って見ると、5得点は歴代7番目の数字で、早くもアトレティコ・マドリー、そしてフランス代表のエースでもあるグリエーズマン(15試合出場)に並んでいる。
 
 ちなみに上位6選手の顔ぶれは、ベンゼマ(13点/38試合)、アンリ(12点/36試合)、ジダン(8点/31試合)、ヴィルトール(6点/11試合)、トレゼゲ(6点/15試合)、リベリ(6点/39試合)となっている。今シーズン中にエムバペがさらに順位を上げる可能性は十分ある。
 
 このドルトムント戦では、得点能力を発揮しただけでなく、力強く技巧的なドリブル、視野の広さを活かした的確なパス出しなど、攻撃選手として引き出しの多さを示したエムバペ。18歳ながら判断の良さ、センスの良さが感じられ、落ち着きぶりも印象的だった。
 
 レアル・マドリーなどのビッグクラブが争奪戦を展開するなど、今夏の移籍市場の目玉選手となることは間違ないといわれているエムバペだが、それに相応しいプレーを今回のドルトムント戦でも披露してみせた。
 
 21日に行なわれる抽選会で、準決勝の対戦相手は決まるが、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、ユベントスのどこと当たろうとも、フランスの神童は相手DFを大いに苦しめることだろう。
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