「血尿を出しながらプレーしていた」アトレティコMFが衝撃的な過去を明かす

2017年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「最悪な状況」でもプレーを続けさせたクラブ愛。

カテーテルを挿しながらピッチに立ち続けていたサウール。ベストコンディションとは言えない中でプレーできたのは、何よりクラブへの気持ちがあったからだ。 (C) Getty Images

 アトレティコ・マドリーに所属するスペイン代表MFのサウール・ニゲスが、想像を絶するコンディションでプレーしていた過去を語った。スペイン・メディア『メガ』のインタビューで明かしている。

 サウールは2014-15シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦のレバークーゼン戦で腎臓にダメージを追い、ハーフタイムにロッカールームへ戻る際に目眩の末に嘔吐。インタビューでは、当時の容態について語っている。

 緊急入院を余儀なくされたというサウール。その後、徐々に状態は回復し、現在は問題なくプレーできているものの、「この2年間は、カテーテルを挿入しながらプレーしていた。練習と試合の度に血尿を出して、本当に辛かった。最悪だったよ」と、回復期間中に辛い経験をしたことを告白した。

 それでもプレーを続けられた理由については、「僕は自分の健康を危険に晒してでも、このクラブのために、クラブの夢を追いかけるために、プレーにしたかったんだ」とアトレティコ愛が自らを奮い立たせていたことを明かした。

 選手として危機的な状況を脱したサウールを擁するアトレティコは、現地時間4月18日にレスター戦(CL準々決勝第2レグ)を迎える。CLでは過去3シーズンで2度も決勝で敗れているクラブにとって、欧州戴冠はいわば悲願。サウールもそのことを理解している。

「チャンピオンズ・リーグは僕たち全員の夢で、何年も優勝するために戦ってきた。今はそれを勝ち取るため、強い気持ちで試合に向かっている」

 4月12日の第1レグではレスターを1-0で退けたアトレティコ。サウールの気持ちのこもったコメントを聞く限り、2シーズン連続のベスト4入りに向けて準備万端なようだ。
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