マンU戦欠場のクルトワ、理由はバスケCM撮影中の負傷?

2017年04月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファンはツイッターで怒りのつぶやき。

マンチェスター・Uとの大一番を宣伝活動中の負傷を理由に欠場したクルトワ。コンテは試合前に、「この試合のみ」の欠場を口にしたが、どうやら状態は指揮官の思惑よりも芳しくないようだ。 (C) Getty Images

 現地時間4月16日に行なわれたマンチェスター・ユナイテッド戦(プレミア33節)を欠場したチェルシーGKのティボー・クルトワ。その理由がバスケットボールの宣伝活動中の負傷だという。英国メディア『スカイ・スポーツ』や英紙『テレグラフ』が報じている。
 
 前日の試合で2位トッテナムが勝利したため、敵地オールド・トラフォードで勝点3が欲しかった首位チェルシー。だが、その大一番のスタメンリストに、守護神クルトワの名前はなかった。負傷欠場を余儀なくされたのだ。
 
 問題は、負傷欠場そのものではなく、その原因だ。報道によると、クルトワはNBAとの契約でチェルシーが準備したCMの撮影中に負傷したのだという。アスミール・ベゴビッチ、ネマニャ・マティッチ、マルコス・アロンソ、ネイサン・アケーとともにバスケットボールをプレーし、ジャンプした際に着地に失敗したとされている。
 
 クルトワはバスケットボール好きで知られ、シーズン中も時間を見つけてはアメリカまでNBA観戦に赴くほどだ。インスタグラムには、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)やウィリー・エルナンゴメス(ニューヨーク・ニックス)とユニホームを交換した2ショット写真も載せられており、バスケットボールのCMとなれば、"起用"されるのは自然なことだ。
 
 しかし、シーズンの肝となるこの時期に宣伝活動で主力が負傷したとなれば、チェルシー・サポーターがツイッターなどで怒りの声を上げるのも無理はない。しかも、チェルシーはマンチェスター・Uに0-2で敗れた。4月1日のクリスタル・パレス戦(30節)に続く今月2敗目で、トッテナムとの勝点差は4ポイントまで縮まっている。
 
 一時は、2位に勝点10差をつけ、優勝確実とも言われたチェルシーだが、タイトルレースの行方は再び分からなくなってきた。代役のベゴビッチにミスは見られなかったことを考えれば、クルトワの欠場が直接的な敗因というわけではなかったが、サポーターにとってストレスが溜まるエピソードだったことは確かだろう。
 
 アントニオ・コンテ監督は、「敗戦の後にそういうことを話すのは適切じゃないと思う。クルトワは今週ケガをしたから起用できなかった」と、負傷理由について明言を避けている。
 
 クルトワは4月22日に行なわれるトッテナムとのFAカップ準決勝も出場できるか不透明。国内リーグでの停滞に加え、守護神欠場でカップ戦敗退という結果に終わるようなことがあれば、サポーターの怒りはさらに増していくかもしれない。
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