レスター、巧者A・マドリーに為す術なく完敗…。岡崎は存在感なくハーフタイムで交代

2017年04月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

グリエーズマンのPKが決勝点。

難なくPKを沈めたグリエーズマン。そのスピードには屈強なレスター守備陣も手を焼いていた。 (C) Getty Images

 現地時間4月12日、ビセンテ・カルデロンでチャンピオンズ・リーグ準々決勝の第1レグ、A・マドリー対レスターが開催された。
 
 ホームのA・マドリーの先発布陣は4-4-2。最前線でF・トーレスとグリエーズマンが2トップを形成。守備陣はゴディンとサビッチのCBコンビが名を連ねるいつも通りのメンバーが顔を揃えた。
 
 一方のレスターも4-4-2の布陣で臨んだ。故障離脱中の主将モーガンは間に合わなかったもののフクスやマハレズ、ヴァーディーら盤石のメンバーが顔を揃えた。注目の岡崎は2トップの一角に名を連ねた。
 
 試合は立ち上がりからホームチームが主導権を握る。レスターが自陣に引いて構えるのを見るや否や、3分にF・トーレス、5分にコケ、8分にカラスコと次々と敵ゴールへと迫った。
 
 キックオフ直後からギアを入れてきたA・マドリーのプレッシャーを前にレスターは、満足にボールを繋ぐことができずに得意のカウンターも鳴りを潜めた。
 
 攻めるA・マドリーと耐えるレスターという構図で進んだ試合は、28分に動く。
 
 自陣からのカウンターで左サイドを突破したグリエーズマンがペナルティーエリア内でオルブライトンに倒されてPKを奪取。これをフランス代表FWが自ら沈めたのだ。
 
 先手を取って動きのキレが増したA・マドリーはさらなる猛攻を仕掛ける。37分には相手守護神シュマイケルの好守に阻まれたが、コケが惜しいシュートを放った。
 
 相手の出足の素早いプレッシャーにカウンターの起点を断たれ、決定機を全くといっていいほど創出できなかったレスターは耐えるしかなく、我慢を強いられながら前半を折り返すこととなった。
 
 劣勢のレスターは後半開始と同時に岡崎に代えてキングを投入。布陣も4-1-4-1に変更して中盤を厚くするという守備的な面での工夫を見せる。
 
 アウェーチームの戦術変更によりA・マドリーは、相手ゴールに迫る頻度は減ったものの、ボール支配では上回る。そして65分にはカラスコに代えてコレア、75分にはF・トーレスの代わりにトーマスを投入して運動量の低下を避け、危なげなく試合を進めた。
 
 一方のレスターも、第2レグを考慮してかリスクを冒して前掛かりにはいかない守備的なサッカーを展開した。
 
 攻守の構図がハッキリとしたなかで進むも、後半に至っては両チームとも目立ったシーンが少なかった試合は、1-0のまま試合終了となった。
 
 A・マドリーが巧みに試合の流れを操舵して完勝した感が否めない第1レグ。攻撃では良い場面を創出できなかったものの最少失点に留めたレスターは、現地時間4月18日に行なわれる第2レグでいかに挽回するのだろうか。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事