【なでしこジャパン】デビューを飾った高倉監督の秘蔵っ子・隅田凛。レギュラー獲得への条件は

2017年04月10日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「身体の強さだったり、一瞬のスピードに違いを感じた」。

コスタリカ戦では惜しいシュートを放つ。積極的な姿勢も光った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ]日本女子代表 3-0 コスタリカ女子代表/4月9日/熊本県民総合運動公園陸上競技場
 
 コスタリカ戦で、隅田凛が後半から途中出場。なでしこジャパンデビューを飾った。
 
「後半最初に入った時は相手に飛び込んでしまって、パスを簡単に出されるシーンが何回かあった。でも時間が経って慣れていくうちに、奪いどころが分かってきた。守備のところでは、粘り強くやれた。そこは収穫かなと思います」
 
 デビュー戦を振り返り、ディフェンス面での手応えを語った隅田は現在21歳。これまでは各年代の代表に招集されてきた。2012年のU-17女子ワールドカップなど主要大会に出場し、U-18代表や、昨年のU-20ワールドカップでは高倉麻子監督(なでしこジャパンとの兼任)の下でプレーした。
 
 今回、アンダー世代の頃に指導を受けてきた高倉監督から、"満を持して"招集された。メンバー発表会見では新加入選手について「まだ粗削り」と語った指揮官だが、初招集ながら後半頭から起用するあたりに信頼度の高さが窺える。
 
 試合後に守備面での手応えを語った隅田だが、その攻撃センスも見逃せない。気の利いたポジショニングでボールを引き出すと、パスを散らして攻撃の起点になった。試合後、指揮官は隅田の出来について「ボールを触りながら良いリズムを作ってくれた」との評価を与えている。フル代表の舞台でもアピールに成功したと言えるだろう。
 
 しかし、隅田本人は「身体の強さだったり、一瞬のスピードに違いを感じた。普通だったら取れる間合いが一個遅かったりする場面が結構あった」とアンダー世代との差異を口にする。
 
 現在、なでしこジャパンのボランチは重鎮の阪口夢穂を軸に、その相方を模索している状態だ。アンダー世代とのギャップを埋めれば、デビュー戦で評価を上げた隅田が定位置を獲得しても不思議ではない。
 
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb編集部)

【日本 3-0 コスタリカ PHOTO】新生なでしこが快勝で熊本に勝利を届ける!

【ハイライト動画】若手が躍動のなでしこジャパンがコスタリカに3発快勝!|日本女子代表 3-0 コスタリカ女子代表
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事