【浦和】待望の無失点勝利、GK西川が『不調説』について言及

2017年04月09日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

僕の耳にもいろいろと情報が入ってきていました——。

今季リーグ戦初の無失点に抑えた浦和のGK西川。GKにとって一番の敵は「弱気」だと強調した。写真:サッカーダイジェスト写真部

 [J1・6節]浦和レッズ 7-0 ベガルタ仙台/4月7日/埼玉スタジアム
 
 GK西川周作が6節・仙台戦で今季初めてリーグ無失点に抑え、7-0の大勝に貢献した。公式戦ではACLのグループステージ1節、アウェーのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦以来2度目。

 Jリーグでは開幕から失点が続き、日本代表のハリルホジッチ監督から「トップコンディションにない」とまで言われ、ロシア・ワールドカップ最終予選の3月シリーズの2試合では先発を外された。
 
 この仙台戦では無駄のないポジショニングからビッグセーブでゴールを死守。精度の高いキックでビルドアップに加わり、守備面でも90分間通して隙がなく、"浦和の最後尾に西川あり"と存在感を示すパフォーマンスを見せた。
 
 試合後の西川に、『今年は調子が悪いのでは?』と言われていることについて、質問を投げかけてみた。すると守護神は、周囲の喧騒が耳に入っていることを認め、次のように語った。
 
「調子に関しては、悪くないです。とはいえ、この世界は結果がすべてです。何を言われても仕方ありません。ただ、大切なのは貫いてきたことがブレないこと。それが一番重要だと思っていました」
 
「負=ネガティブ」の連鎖こそ回避しなければいけない——。背番号1は具体的に説明する。
 
「いけないのは、プレーが消極的になり、そこからミスを重ねてしまうこと。常にしっかり準備を怠らず試合に臨み、それで失点してしまった場合は受け入れられるし、もちろんとても悔しいから、また練習して、コーチらと話し合い、前向きに改善できます。
 
 GKは失点したあとの立ち居振る舞いも大切。1試合、2試合、結果が悪ければ、やはり僕の耳にもいろいろと情報が入ってきます。ただ、それは自分が注目されている証だと、ポジティブに受け止めています」

 弱気になってはGKは務まらないと強調する。そして……。

次ページ「これを継続することが、なにより難しい」と気を引き締める。

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