出ずっぱりの絶好調・香川、バイエルンとの伝統の一戦は出場回避でCLに照準

2017年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼は筋肉系のトラブルを抱えている」と前日会見での指揮官。

自身13度目の「デア・クラシカー」出場はお預けとなったが、今後もドルトムントは落とせない試合を控えているため、香川には万全の態勢を整えることが期待される。 (C) Getty Images

 本日4月8日(現地時間9日)、ドイツ・ミュンヘンで行なわれるブンデスリーガ第28節のバイエルン対ドルトムント戦に、香川が出場しないことが確定した。

『ルールナハリヒテン』紙によると、香川は遠征メンバーに帯同していないという。

 前日の会見で、ドルトムントのトゥヘル監督はヴァイグル、ピシュチェクらとともに、香川も出場が微妙な状態だと明かしていた。「代表戦による時差や長距離移動の影響もあるし、筋肉系のトラブルを抱えている」と指揮官は語り、香川本人も右足ふくらはぎに違和感があることを認めている。

 ドルトムント公式サイトの予想スタメンにはトップ下の位置に名が記されている香川だが、24節ヘルタ戦から続いてきた連続出場はいったん途絶えることになる。

 ブンデスリーガ最大の黄金カードで、ここ数戦での好調ぶりを披露できないのは、彼の価値をさらに高めるチャンスを逸するという意味では残念だが、1か月で9試合をこなすという「魔の4月」を乗り切るためには、ここらで休息と傷を癒す時間が必要となるだろう。

 首位バイエルンとの勝点差はすでに15離れており、4位のドルトムントにとっては優勝よりもチャンピオンズ・リーグ出場権内を確保(3位までが本戦、4位はプレーオフに出場)することのほうが現実的な目標である。

 トゥヘル監督は「バイエルン戦はいつも特別」と語るものの、ここで無理をするよりも、他のチームとの試合を確実にモノにすることが目標達成の近道となる。また、現時点ではバイエルン戦よりも、CL準々決勝のモナコ戦(11、19日)のほうがプライオリティーは高いのは明らかだ。

 バイエルンも来週はレアル・マドリーと対戦するため、怪我明けのノイアー、ミュラーらには無理をさせないようである。ちなみに、得点ランキングの首位を争うレバンドフスキは予想スタメンに名を連ねている(もちろんライバルのオーバメヤンも)。

 負傷の具合がどれほどのものかは現時点で不明だが、今回の招集漏れを経て、残り試合でさらに輝きを放つことが香川には期待される。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事