「俺の孫ですらバティを知っている」現代表選手の態度をマラドーナも嘆く

2017年04月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

マラドーナの孫はあの現役代表選手の息子だが…。

公の場でベンハミン君(右)と仲睦まじい姿を度々見せるマラドーナ(左)。この孫の親は現役代表のストライカーだ。 (C) Getty Images

 時代が変われば風習も変わるということなのだろうか。元アルゼンチン代表のガブリエル・バティストゥータとディエゴ・マラドーナが、現在の代表チームを嘆いた。アルゼンチン・メディア『TYCスポーツ』が伝えている。
 
 同メディアの番組にロシア・ワールドカップ南米予選で苦戦するアルゼンチン代表を奮起させる目的で出演したバティストゥータは、ロッカールームを訪ねた時のことを次のように振り返っている。
 
「僕が控え室を訪ねた時、メンバーの半分は挨拶をしてくれなかった。敬意を欠いていたというわけじゃないとは思う。僕がここにいた時と今は時代が違うし、何も感じなかっただけだと思うよ」
 
 自身が活躍した1990年代と現代は違うという理由で、現代表戦士たちの態度を責めることはしなかったバティストゥータだが、そんな元ストライカーに代わって一喝したのは、他でもないマラドーナだった。
 
 バティストゥータのコメントを読んだというアルゼンチン・サッカー界の神は、「泣きたくなったね。俺の孫のベンハミンですらバティストゥータのことは知っている。一部だろうと挨拶をしなかったというのは理解できない」と、礼節を欠いた行動だと嘆いたのだ。

 ちなみに、現在8歳のベンハミンくんは、マラドーナの次女ジャンニーナとセルヒオ・アグエロの子供。2人はすでに離婚しているが、初孫とあって"お爺ちゃん"はかなり溺愛している。
 
 現在、アルゼンチン代表は南米予選でオセアニア代表チームとの大陸間プレーオフに回る5位。本大会自動出場圏内の4位チリとは勝点1差だが、リオネル・メッシが審判への暴言で残り4戦すべての出場停止が決まり、苦境に立たされている。
 
 大黒柱メッシを欠くなかで勝利を挙げるためには、スタッフを含めたチーム一丸で戦うことが求められる。しかし、2人の偉大な先達が指摘した礼節欠く行動をしているようでは、それも厳しいように思うがはたして……。
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