「信じられない大誤審」がイングランド2部リーグで勃発…

2017年04月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

PKの蹴り直しのはずが、相手の間接FKに!

 4月5日にセント・ジェームズ・パークで行われたニューカッスル対バートン戦(イングランド2部リーグ40節)。問題のシーンは29分、ホームチームのPKの場面で起きた。
 
 キッカーのマット・リッチーがボールをセットし、ゴールに蹴り込む。だが、ボールを蹴る前に味方のドワイト・ゲイルがペナルティーエリアに侵入したとして、主審のキース・ストローがホイッスルを吹いた。
 
 ここまでは、それほど珍しいシーンではない。当然、PKのやり直しが宣告されると誰もが思っていた。しかし、下された判定は、まさかのバートンの間接FK……。もちろん納得がいかないニューカッスルのラファエル・ベニテス監督や選手たちは、レフェリーに猛抗議を行なった。
 
 試合は中断し、ストロー主審はタッチライン際で副審のマシュー・マクグラス、第4審判員のトニ―・ハリントンを交えて4分ほど議論を交わした。しかし結局、決定は覆らなかった。
 
 この誤審により、審判団を務めた4人(前述の3人と、もう一人の副審デイビット・アベント)は、今週末の試合を担当する審判のリストから外されている。現時点では、彼らの停職期間は明らかになっていない。
 
 イングランドのプロ審判協会によると、「キースは何年にも渡って非常にミスの少ないレフェリングを見せており、その実績からクラブからも高い評価を受けている」という。
さらに「彼はルールを知らなかったわけではない。簡単に言うと集中を欠いていた。試合後、関係者すべてに深く謝罪していたよ」と説明されている。
 
 試合は、誤審に泣いたニューカッスルがそれでも1-0で勝利したため、幸い大きな問題には発展しなかったが、仮に敗れていたら批判はさらに広がっていただろう。
 
 4人の審判がいながら、なぜこのような明らかな誤審が起きてしまったのか――。改めて調査する必要があるだろう。
 
文・ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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