ユーベのイグアインが不満を吐露 「みんなお金の話ばかりしてくる…」

2017年04月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

「トリノこそ、私が望んでいた環境だった。完璧なチョイスだ」

先週末のナポリ戦では案の定、ブーイングと野次を浴びたイグアイン。ビッグタイトルを獲得して、金のイメージを早く払拭したいところ。 (C) Getty Images

 4月2日(現地時間9のセリエA第30節(1-1)に引き続き、本日5日のコッパ・イタリア準決勝・第2レグで、ユベントスは再びナポリと対戦する。
 
 今シーズン、9000万ユーロというイタリア史上最高額の移籍金でナポリからユベントスに加入したゴンサロ・イグアインにとっては、かつての本拠地での2連戦である。もっとも、「裏切り者」のレッテルを貼られた彼にとっては、楽しい"里帰り"ではないが……。
 
 そんな彼は、ユーベへの移籍以降、メディアからことごとく浴びせられる質問にウンザリしているという。(『ESPN』より)
 
「スポーツレポーターはみんな、お金の話ばかりしてくる。全く理解できない……。たしかにユーベに来て稼ぎは増えたが、選手は金のことだけを考えているわけじゃない」
 
 こう不満を述べたイグアインは、ユーベ移籍の理由を以下のように語っている。
 
「選手が所属クラブを変えたいと思うのは、快適な気分を得るため、幸せになるためだ。今回、私は危険を冒したが、自分の決心を後悔してはいない。ここに来る前、多くの人がトリノは美しくて静かな町だと言っていたが、その通りだった」
 
「ピッチの外で平静を得られる場所に辿り着いたことを、とても喜んでいる。これこそ、私が望んでいた環境だ。完璧なチョイスだった」
 
 公私で充実しているという彼は、選手として、この町のクラブでタイトルを獲得することに強い意欲を示した。
 
「セリエA6連覇、コッパ・イタリア3連覇を果たしたい。そのために日々、ハードな練習をこなしている。特に6年連続のスクデット獲得は、過去にどのチームも達成したことがないからね」
 
「もちろん、チャンピオンズ・リーグ(CL)も大きな目標だ。長いあいだ(1995-96シーズン以降)、勝ち取れていないタイトルだからね」
 
 ユーベは4月11日(ホーム)と19日(アウェー)に、CL準々決勝でバルセロナと対戦するが、イグアインはこの強敵との対戦に、改めて気を引き締め直している。
 
 パリ・サンジェルマンとの決勝トーナメント1回戦で、アウェーでの第1レグを0-4で落としながら、第2レグで6-1の大逆転劇を演じたバルサについて、彼は「パリでの"悪い夜"を、彼らがトリノで繰り返すとは思えない」と語る。
 
「サッカーはすぐに変化するものだ。敗退寸前だったチームが今、こうして準々決勝へ進出している」
 
 この世界では、どんなことも起こり得るという強調するイグアイン。彼が望む結末は、言うまでもない。
 
「CLで優勝トロフィーをユーベにもたらしたい。そのために、私はこのクラブにやって来たのだから」
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