「欧州最高のスーパーサブ」にインテルやチェルシーが熱視線!

2017年04月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

途中出場から6ゴールは5大リーグで最多。

高い得点率を誇るシック。ここまで900分間の出場で8ゴールを奪っている。(C)Getty Images

 4月3日に開催されたインテル戦(セリエA30節)、敵地での劇的な逆転勝利(2-1)の立役者のひとりとなったのが、サンプドリアのFWパトリック・シックだ。
 
 2トップの一角であるルイス・ムリエルが故障欠場したため、4試合ぶりにスタメンで起用されると、積極的な仕掛けでチャンスを演出。50分には、セットプレーからCBマティアス・シルベストレの折り返しに詰めて、貴重な同点弾を叩き出した。
 
 2016年夏にスパルタ・プラハから加入(昨シーズンはレンタル先のボヘミアンズ1905でプレー)したこの21歳のチェコ代表が、いま多くのビッグクラブの注目を集めている。
 
 特筆すべきはその得点率だ。ここまで24試合に出場しているものの、スタメンはわずか6試合。にもかかわらず、すでに8ゴールを叩き出し、そのうち6点を途中出場で奪っているのだ。
 
 この交代出場からの6ゴールは、欧州5大リーグの全選手の中でトップ。「欧州最高のスーパーサブ」と言っても過言ではないだろう。
 
 186センチと大柄ながら、足下のテクニックに優れ、キープ力は抜群。そして最大の武器は、左足から繰り出されるパワフルショットだ。
 
 セリエA初挑戦ながら持ち味を存分に発揮しているシックに対し、チェルシーやアーセアル、トッテナム、ドルトムントなどが獲得に興味を示している。
 
 とりわけ熱心に動向を追っているのが、他でもないインテルだ。主砲マウロ・イカルディの控えが、今シーズン限りで退団が濃厚なロドリゴ・パラシオしかいないため、エースの頼れるバックアッパーとしてシックを狙っているのだ。
 
 サン・シーロのピッチで躍動する大型レフティーの姿を見て、インテルの首脳陣は改めて獲得の意志を強くしたかもしれない。

 今夏の去就とともに、今後の成長にも注目だ。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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