乗りに乗っている久保裕也。今後、日本代表でどんな立ち位置を築きたいのか

2017年04月05日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

自己分析ができているからこそ…。

3月のUAE戦とタイ戦で複数のゴールに絡んだ久保。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 今、乗りに乗っているアタッカーのひとりが久保裕也だろう。

 先の代表戦(UAE戦とタイ戦)では計5ゴールに絡む活躍で救世主的存在になった久保は、その戦いを前にこう語っていた。「(見せたいのは)ゴールに直結するプレー。積極的に仕掛けて、とにかく得点に絡みたい。もちろん、自分がゴールを奪うことも含めてです」と。

 まさに有言実行──。しっかりと自己分析ができているからこそ、そう"予言"したのだろう。驚かされたのは次のコメント。これももちろん、3月の代表戦前に収録したものだ。

「サイドであっても点は取れる。重要なのは動き出しであり、どういうアイデアを持ってプレーするか。スタート地点がサイドというだけ、そう考えています」

 これを実践したのがタイ戦。そう、後半に決めたあのミドル弾である。イメージとプレーが一致しているのは充実した証とも言えるかもしれない。

 そんな久保は、いずれ日本代表でどんな立ち位置を築きたいのか。

「中心的な存在になりたいです。そのためにはクラブでもそうですけど、代表で試合に出た時にしっかり結果を残さないと。結果がすべてですから」

 3月の代表戦での活躍を見るかぎり、そうなる日は遠い未来ではない。

協力:豊福 晋(サッカーライター)
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