【磐田】「俊輔を獲得したのはこういうこと」。名波監督が全3点に絡んだ中村を独特の言い回しで称賛

2017年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「起点は誰でもいいんですけど」と笑みを浮かべつつ…。

中村の活躍を「たまたま」というあたりが名波節だ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ5節]磐田3-1清水/4月1日/エコパ
 
 4年ぶりの静岡ダービーに勝利した磐田の名波浩監督が、試合後のフラッシュインタビューで試合を振り返った。
 
「内容的に相手が押し込んでいる時間帯も多々あり、ピンチになったシーンも何回かあったのは反省点。最後でちょっとバテてコレクティブさがなくなった点も、これからやっていかなければいけない課題。ただ、良い時間帯に点が取れて後半の立ち上がりに3点目。非常に良い流れで90分を終えられたと思う」
 
 立ち上がりの6分に、中村俊輔のFKに森下俊が合わせて先制点。37分にも中村のFKから最後はムサエフが追加点を挙げ、48分には中村のパスを起点に川又堅碁→川辺俊とつないで3点目を奪った。全3得点に絡んだ中村について訊かれると、指揮官は「起点は誰でもいいんですけど」とかすかに笑みを浮かべつつ、次のように続けた。
 
「俊輔を中心に、たまたまボールが回ってセットプレーもあったりしたと思う。ただ、何のために俊輔を獲得したかというのは、こういうこと。3ポイントを獲る時は、俊輔が活躍するんじゃないですかね」
 
 攻撃を牽引した背番号10を、独特の言い回しで称賛した。中村が献身的にピッチを動き回ってボールを受け、攻撃のリズムに変化を付けていたのは誰の目にも明らか。それを「たまたま」と表現するあたりが、名波節だろう。
 
 選手としても静岡ダービーを経験した名波監督は、この勝利に手応えを感じる一方で、「この勝ちを次につなげないと意味がない」。監督としてのダービー初勝利を喜びつつ、次節の横浜戦に向けて気を引き締め直してもいた。
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