スペイン１部のエイバルに所属する乾貴士が、スペイン国王夫妻の来日に合わせて帰国するため、リーガ・エスパニョーラの２試合を欠場することになったようだ。スペインの『マルカ』や『アス』など複数紙が伝えている。
 
　アス紙によれば、乾は４月４日のスペイン国王のフェリペ６世夫妻の国賓来日に伴い、スペインで活躍する日本人の代表として、安倍晋三首相が主催する国王歓迎会に参加するため、チームを離脱するという。
 
　これにより乾は、今週末のリーガ・エスパニョーラ29節のビジャレアル戦を終えた後に緊急帰国。30節のラス・パルマス戦（４月６日）と31節のセルタ戦（４月９日）を欠場することが濃厚だという。
 
　エイバルの主力の一角として、今シーズンはリーグ戦20試合に出場している乾の離脱についてマルカ紙は、「ヨーロッパリーグ出場権を争うクラブにとって乾の驚きの欠場は喜ばしいものではない」と、スペインと日本の国事であるとはいえ、シーズンの真っただ中に緊急帰国することに疑問を呈した。
 
　また、地元紙『エル・ディアリオ・バスコ』は、「乾の離脱に許可をしたクラブに対して、エイバル・ファンがSNS上で不満を拡散させている」と、憤るファンの様子を伝えている。
 
「グレートなパフォーマンスに加え、高いプロ意識と、いつも笑顔でファンを虜にしている」（アス紙）乾の離脱は、本人にとってももちろん、何よりエイバルにとって小さくない痛手となりそうだ。