「裕也みたいに」代表で久保に刺激を受けた宇佐美がクラブでの飛躍を誓う

2017年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

「自分のポジション、居場所はどこなのかを探っている最中

宇佐美は終了間際にボレーシュートを放つも、ミートしきれず。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[W杯アジア最終予選] 日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉
 
「タイ戦のジョーカー」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督が起用を明言していた宇佐美貴史。その言葉どおり、出番は4点をリードした84分にやってきた。
 
 すでに大勢は決しており、宇佐美がボールに触れる機会は少なかった。唯一の見せ場と言えば、枠外に外れた終了間際のボレーシュートくらい。それでも本人は充実感を口にする。
 
「圭佑くん(本田)とキヨくん(清武)とパス交換して崩すイメージはできていました。時間は短かったですけど、久しぶりに試合に出られたので楽しかったです」
 
 所属するアウクスブルクでは、相変わらず苦境が続いている。マヌエル・バウム監督が就任(昨年12月)した直後こそチャンスを与えられたが、22節のダルムシュタット戦(2月25日)からは一度もピッチに立っていない。この状況を宇佐美はどう捉えているのか。
 
「今は3-5-2のシステムで戦っていて、自分のポジション、居場所はどこなのかを探っている最中。自分本来の役割じゃない部分を求められているところはありますけど、我慢強くやっていくしかないと思います」
 
 ミランでベンチ暮らしが続く本田圭佑と同様、今回の招集を疑問視する声もあったが、「この場にいられることは刺激になる」と話す。とりわけ、感化されたのがこの2連戦で計5得点に絡むハイパフォーマンスを見せた久保裕也の存在だ。
 
「裕也はこの2試合ですごく活躍した。前の選手たちは本当にいろんな意味で刺激を受けたと思います。そういう選手が出て来ると、チーム全体の底上げに繋がる。僕もその一翼を担えるように、もっと危機感を持ってやっていきたい」
 
 ハリルホジッチ監督の評価は高いとはいえ、原口元気と久保の台頭により、代表での立場は厳しいものになりつつある。この状況を打破するためには、やはりクラブで結果を残すしかない。宇佐美本人にもその自覚はある。
 
「代表だけじゃなく、クラブでの日常から競争は始まっている。どれだけ毎日何かを積み上げられるかの勝負だと思っています。裕也はベルギーでの良い流れをそのまま持ってきた感じがありますし、僕も彼のような存在になれるように努力したいです」

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