プレミア1年目で苦しむペップについて「彼はこれまで大きな困難を味わってこなかった」 とマンチーニ

2017年03月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

これまでは所属選手の質とライバルの少なさに助けられてきた、と。

2011-12シーズンにシティを優勝に導いたマンチーニ。ペップは競争力の高いプレミアで苦しんでいると指摘した。 (C)Getty Images

 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督について、かつて同クラブに栄冠をもたらしたロベルト・マンチーニ監督が言及したと、3月27日(現地時間)付けでスペインの『マルカ』紙が伝えている。
 
 2009年から13年までシティを率い、2011-12シーズンに44年ぶり(1992年にプレミアリーグへ移行してからは初)となるリーグ戦のタイトルをもたらしたマンチーニは、"ペップ"について問われると、「彼は良い監督だが、これまでそれほど難しい時間を過ごしてこなかった」と指摘した。
 
 その理由について、イタリア人元指揮官は「バルセロナではリオネル・メッシ、イニエスタをはじめ、驚くべき選手たちがいた。タイトルを争うライバルも、レアル・マドリーだけだったしね。続くバイエルンでも、彼はいつも勝ってきた」と語る。

 これまで指揮したバルサ、バイエルンでは、圧倒的な選手のクオリティーと、ライバルチームの少なさに助けられてきた部分もあると分析しているのだ。
 
 対して、プレミアリーグの場合、他のリーグとは異なる競争力の高さがあり、ペップはそれに苦しんでいると、マンチーニは述べた。

「彼はこれまでのキャリアで、そこまで大きな苦しみを味わってこなかったが、イングランドでは別だ。なぜならプレミアリーグでは、6チームがリーグタイトル獲得を目指しているからだ」
 
 バルサ、バイエルンでは就任初年度からリーグ優勝を成し遂げてきたペップ。だが、シティでは現在、首位を走るチェルシー(勝点69)から勝点差で12も引き離されての3位(勝点57)と、優勝はもはや絶望的な状況である。

 偉大な前任者の指摘通り、プレミアリーグで指揮を執り、頂上に登り詰めるのは、名将ペップにとっても一筋縄ではいかないことのようだ。
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