【日本代表】ハリル監督の公言通りに、宇佐美に“お声”はかかるのか?

2017年03月28日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「自分のところで違いを作っていくイメージはできています」

昨年の9月以来、約半年ぶりの代表招集となった宇佐美。ジョーカーとして、タイ戦で出番は訪れるか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 3月23日のUAE戦では出番がなかった宇佐美貴史だが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の言葉を鵜呑みにすれば、タイ戦で出場機会が与えられる可能性がある。

「タイ戦では良いジョーカーになってくれると思っています。他の選択肢もあったが、ジョーカーとして彼が最適だと思ってリストに入れました」

 今回のワールドカップ・アジア最終予選メンバー発表の際、指揮官は宇佐美の選出理由をこう説明している。

 所属クラブで出場機会を失っているにもかかわらず、こうして呼び寄せたあたりは期待の表われと捉えても良いだろう。果たして、タイ戦で宇佐美に出番は訪れるのか――。

 先発の可能性は限りなく低いが、展開次第では指揮官から指名されたようなジョーカー起用はあるだろう。当の本人は、タイのイメージを踏まえながら、出場した際の自らの役割についてこう言及する。

「(タイが)引いてきても個人の力で上回れば崩せると思いますし、出てくるところもあるし、ずっと守備に徹する展開ではないと思う。実際、タイは無失点で終えられているゲームは少ないですし、自分たちの理想を出してくるところもあると思う

 ボールを持つ時間が多くなると思うので、出場するポジションにも寄りますけど、サイドで出るとしたら(DFを)剥がしていくようなプレーを増やしていかないといけないですし、自分のところで違いを作っていくイメージはできています」

 昨年の9月以来となる代表招集となった宇佐美は、久々に訪れるかもしれない出番に備え密かに燃えている。


取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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