ブッフォンのメモリアルゲームで起こった“27年ぶり”の出来事とは!?

2017年03月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

EURO92予選のキプロス戦以来で、この時もイタリアは快勝。

良いものは変える必要がない――。ブッフォンにとっての節目の試合は、それだけ会心の一戦だったということか!? (C) Getty Images

 イタリア代表にとって3月24日(現地時間)に行なわれたロシア・ワールドカップ予選のアルバニア戦は、GKブッフォンが公式戦通算1000試合出場を果たしたメモリアルゲームというだけでなく、27年ぶりとなる「交代なし」の一戦となったことでも話題を集めている。
 
 ブッフォンにとって代表168キャップ目の試合は、前半12分にFWベロッティが倒されて得たPKを、MFデ・ロッシが決めて先制。彼にとってはこれが通算20ゴール目であり、1982年のスペイン・ワールドカップでイタリアを世界王者に導いた、あのロッシの記録に並んだ。
 
 71分にもFWインモービレの追加点でリードを広げたイタリアは、ブッフォンがクリーンシートで節目の一戦に華を添え、2-0で勝利。グループ首位を競うスペインとの同勝点を維持した(得失点差ではスペインを8下回り、イタリアが2位)。
 
 試合前、ヴェントゥーラ監督は、イタリア人のデ・ビアージ監督が率いるアルバニアを警戒していた。
 
 というのも、アルバニアは、ナポリの主力であるDFヒサイをはじめ、GKストラコシャ(ラツィオ)、DFアイェティ(トリノ)、MFメムシャイ(ペスカーラ)といった、セリエAでプレーする選手を多く擁していたからだ。
 
 しかし終わってみれば、危険な場面もあまりないまま快勝を収めたイタリア。それもあってか、指揮官は3つの交代枠をひとつも使わずに試合終了の笛を迎えた。
 
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、イタリアが公式戦で交代枠を使わなかったのは、1990年12月に行なわれたEURO92予選のキプロス戦以来とのことで、この時もイタリアは4-0と快勝している。
 
 イタリア『スカイ・スポーツ』によると、ヴェントゥーラ監督はこのことについて、「今日プレーしなかった選手たちは明日プレーする。明日プレーしない選手たちは明後日プレーする。そういうものだ」と語り、チーム全員で戦う意識が大事だと強調した。
 
 チームについて「真のグループ」と認める指揮官は、また「若手が多いが、将来、大きなことを成し遂げるための条件も揃っている」と、大いに可能性を秘めた集団であると見ている。
 
 イタリアは、28日にオランダとアムステルダムで親善試合を行なう。次のW杯予選は6月11日で、リヒテンシュタインをホームに迎える。
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