【日本代表】自信を持って打ち切れなくなっている!? ストライカー・岡崎慎司の苦悩

2017年03月24日 サッカーダイジェスト編集部

「外して、外して、絶対にいつか決められるようになる」

「自信を持って打ち切れなくなってきている」。82分からの出場となった岡崎は、自身の苦悩を吐露した。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[ワールドカップアジア最終予選6節]日本 2-0 UAE/3月23日/アルアイン
 
 ことさら"世代交代"を印象付けられるゲームだったと言っていいだろう。メンバー表の先発リストに岡崎慎司の名前はなかった。

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 代わりに1トップに入った大迫勇也は、UAEの激しい寄せにもビクともせずにポストプレーをこなし、左の原口元気は粘り強く上下動を続け、右の久保裕也は何度もアタックを続けて先制ゴールをゲット。
 
 そんななかで背番号9は82分、大迫の負傷によってスクランブル的にピッチに立つことになる。88分にはペナルティボックス右隅からフリーでシュートを放つも枠を捉えられず。代表通算50ゴールに王手を掛けたまま試合終了のホイッスルを聞いた。
 
「主導権を相手に握らせずに、上手く戦えていた。前の選手にはヘディングで競ったり、身体を張ることが多く求められていて、サコ(大迫)はそういうプレーが得意。今日もかなりの回数、起点になっていた。
 
 チームの流れをサコが引き寄せていた部分もあると思う。前線に良い選手が出てきているが、そのなかで戦術にプレーが合うとかが大事になってくる。
 
 自分ももちろん試合に出場したいと思っているが、今日の形であればボールがより多く収まるサコのようなタイプが必要だったのかな」
 
 プレミアリーグでも日の丸を付けてもスタメンが既定路線だった時代とは明らかに変化が起きている。ただ、理解はしても、完璧には受け入れられない。受け入れたくない。
 
「自分としては1トップだけじゃなく、右やトップ下も含めてどこでもプレーできるという意識はある。でも、監督は『1トップで得点を奪ってほしい』と。
 
 裏のスペースや際どい場所やタイミングを狙い続けるという、サコとは違う特長が自分にはあって、ストライカーとしての自分を代表では取り戻したいとも思っている。
 
 外したシーンもそうでしたけど、自信を持って打ち切れなくなってきているので、まずはああいう場面をより多く迎えるのが大切。外すのは良くないが、外して一歩前進みたいな感じで、外して、外して、絶対にいつか決められるようになると思う」
 
 泥臭く苦難に向かう。不器用でも一歩ずつ進む。それが岡崎の真骨頂だ。「ゴールを自分が取って、チームを助けたい」。その想いを抱えて、ロシア・ワールドカップへの競争に立ち向かっていく。
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