闘将ロイ・キーンのベイル対策は「ぶつかっていけ! ただし…」

2017年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「我々にはサイドにも中央にも良い人材をたくさん備えている」

現役時代はファウルを辞さない姿勢も見せたキーン(だが、選手たちにはフェアで激しいプレーを求めている。ちなみにアイルランドの監督はマーティン・オニール(右端)。 (C) Getty Images

 ロシア・ワールドカップ欧州予選で、アイルランドは3月24日にウェールズを迎え撃つ。現在、アイルランドはグループ4の首位で、ウェールズは4位。両国の勝点差は4であり、まだ予選は序盤戦といえ重要な一戦となることは間違いない。
 
 ウェールズといえばベイル。ホームのアイルランドにとっても当然、彼をどう抑えるかが最大の課題となるはずだが、かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、現在は母国アイルランドのアシスタント・コーチを務めるロイ・キーンが、ベイル対策について言及している。
 
「特別な対策は考えていない。というのも、我々には良い選手がたくさんいるからだ。我々にはクレバーな選手がいる。ベイルがどちらのサイドでプレーしようとも、ワード、コールマンという好調なSBがいるし、中央にもCB、守備的MFに優秀な人材を備えている」
 
 こう選手への信頼を表わしたキーンだが、かつての闘将らしく、試合への心構えを説いた。
 
「ワールドクラスの選手と対峙する場合、その選手の動きをいかに速く封じるかが重要だ。前を向かせず、スペースを与えないこと。ベイルには、レアル・マドリーでの時のようなプレーをさせてはならない」
 
 そして、こう付け加えた。
 
「タックルだ。彼にぶつかっていくこと! ……ただし、フェアに。こういった熱い試合には、タックルは不可欠なプレーだ」
 
 ラフプレーやファウルも辞さない、ということではなく、アイルランドらしい、激しくてもフェアな姿勢で臨むことを明言したキーンは、ベイルとの対戦を楽しみにしているとも語った。
 
「彼は優れたトッププレーヤーだ。全てのプレーをハイレベルにこなせる。私が大好きなタイプだ。才能に溢れ、これからさらに成長するだろう。そんな選手との対決を、我々は楽しみにしている。彼を止めるために、我々はベストを尽くす」
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