「トランプ大統領がISのボスになるようなもの」ミラン副会長が自らクラブ買収という報道を一蹴

2017年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

中国投資グループとの契約締結が先延ばしを繰り返す中で…。

「ガッリアーニ副会長がミランを買収」というまさかの案が浮上したが、本人は即座に否定した。(C)Getty Images

 イタリア・メディアによると、手付金の一部は入金されたようだ。だが、ミランの株式売却完了(クロージング)が実現するかはまだ分からない。たしかなのは、新たに浮上したアドリアーノ・ガッリアーニ副会長による買収説を本人が否定したことだ。
 
 今月3日に予定されていたクロージングが、中国資本グループの資金不足とされる理由で延期となったミラン。イタリア・メディアは、すでに2億ユーロ(約240億円)の手付金を支払っている中国資本グループが、さらに1億ユーロ(約120億円)を上乗せすることで、再度の延期が正式に認められると報じている。
 
 しかし、今週に入っても手付金は入金されず、買収破談の可能性も騒がれていた現地時間3月22日、イタリア『ジョルノ』紙が予想外の展開を報じた。昵懇の仲にある投資ファンド『ドイエン・スポーツ』やレアル・マドリーのFWクリスチアーノ・ロナウドらの代理人を務めるジョルジュ・メンデスと協力し、ガッリアーニ副会長がミラン買収に動くというのだ。
 
 そもそも中国資本グループとの取引が破談した場合でも、ミランは財政難から新たな売却先を探さざるを得ないと言われている。
 
 だが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙などによると、ガッリアーニ副会長は同日、報道陣に「シルビオ・ベルルスコーニ(名誉会長)の知らないところで私が何かすると考えるなんてクレイジーだ」とコメント。「(ドナルド)トランプ大統領がIS(イスラム国)のボスになるようなものさ」と、文字通りありえない展開だと一蹴した。
 
 また、ガゼッタ・デッロ・スポルト紙など各メディアによると、22日に手付のうち2000万ユーロ(約24億円)が入金され、残る8000万ユーロ(約96億円)は今週中に振り込まれるという。これが実現すれば、ミランは4月のクロージング延期に向けて再度契約を結び直すとされている。
 
 しかし、これまでも二転三転しているミランのクロージングだけに、予断は許さない。
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