「マドリーは僕にとって大きすぎた…」ソシエダMFが不遇を託った当時の心境を告白

2017年03月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

メガクラブへステップアップもポジションを奪えず……。

2013年から2シーズンに渡りR・マドリーでプレーしたイジャラメンディだが、インパクトを残すことはできなかった。(C)Getty Images

 ビッグクラブへ移籍することは、サッカー選手にとって必ずしも幸せではないのかもしれない。レアル・ソシエダに所属するMFアシエル・イジャラメンディのコメントを、現地時間3月22日にスペインの『マルカ』紙が報じている。
 
 ソシエダの下部組織で育ったイジャラメンディは、2010年6月にトップチーム・デビュー。以降はセントラルMFとして足場を固めていき、2013年には天下のレアル・マドリーへ3220万ユーロ(約39億円)で移籍。ステップアップを果たした。
 
 だが、当時のマドリーの中盤には、ルカ・モドリッチ、サミ・ケディラ(現ユベントス)、アンヘル・ディ・マリア(現パリ・サンジェルマン)、イスコらワールドクラスの実力者が君臨していた。2シーズン在籍したものの大きなインパクトを残せず、2015年には古巣のソシエダに復帰した。
 
 マドリー時代について問われたイジャラメンディは、「レアル・マドリーというクラブは僕にとって大きすぎたね」と告白。さらに、「自信を失いかけたけれど、契約したことを後悔はしていない。僕にとって大きなステップだったし、良い思い出もあるよ」と当時について回想している。
 
 ソシエダに復帰後のイジャラメンディは、不動のレギュラーとして2015-16シーズンは33試合に出場し、今シーズンもここまでチームトップの出場時間(2406分)を記録している。
 
 「マドリー時代は難しかったけれど、僕があの時について振り返る必要はない。重要なのはいま僕がフットボールを楽しめているということだ」と語り、現在の自身の状況について満足感を示している。
 
 より高い報酬やタイトル獲得を求めてビッグクラブに移籍することは、プロなら当然の選択だ。しかし、一人のサッカー選手として本当の幸せは、実際にピッチに立ちプレーすることだろう。
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