「ブッフォンはバルサ移籍寸前だった」代理人が驚きの過去を告白

2017年03月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

パルマを去る2001年にユーベよりもバルサが先に合意していた。

3月19日のサンプドリア戦でユーベのセリエA最多出場時間を更新したブッフォン。しかし、2001年にはバルサ移籍寸前だったという。写真:Alberto LINGRIA

 もしもその取引が実現していたら、歴史はどう変わっていたのだろうかー―。少なくとも、ユベントスに所属するイタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンが、クラブのセリエA通算出場時間記録を更新することはなかっただろう。
 
 ブッフォンは現地時間3月19日のサンプドリア戦にフル出場。ユーベでのセリエA通算プレータイムが3万9706分となり、レジェンドであるジャンピエロ・ボニペルティが保持していた3万9680分のクラブレコードを更新した。
 
 パルマ時代の1995年に弱冠17歳でセリエAデビューを果たしたブッフォンは、2001年にユーベに移籍。2006年のカルチョ・スキャンダルの処分でユーベが降格を余儀なくされた際も、ズラタン・イブラヒモビッチやパトリック・ヴィエラ、エメルソン、リリアン・テュラムなど主力が続々と新天地を求める中、パベル・ネドベドやアレッサンドロ・デル・ピエロなどとともに残留してセリエBを戦ったブッフォンは、まぎれもないユーベの生ける伝説だ。
 
 しかし、そのブッフォンは2001年、ユーベ加入前になんとバルセロナ移籍で大筋合意していたという。シルバーノ・マルティーナ代理人が『juvenews.eu』で、「ジジ(ブッフォンの愛称)は実質的にバルサの選手だったんだ。(バルサに)買われていた。だが、最後にユーベがより高額のオファーを出し、彼はすぐにユーベにイエスと答えたんだよ」と明かした。
 
 カルチョ・スキャンダルで剥奪された2つのタイトルを除いても、ブッフォンはユーベでスクデットを7回獲得している。イタリア代表では2006年にワールドカップも制した。だが、そんなブッフォンに欠けているのが、チャンピオンズ・リーグ(CL)優勝だ。
 
 一方、バルサは2001年以降、リーガ・エスパニョーラ優勝8回に加え、CLも4回制している。ブッフォンはバルサに移籍しなかったことを後悔していないのだろうか?
 
 マルティーナ代理人によれば、答えは「ノー」だ。それは、「世界で最も重要な名門クラブのひとつで、今でも堂々とプレーしているから」という。同氏はブッフォンが「自分の選択を誇りに思っており、過去に戻っても同じ選択をするだろう」と続けた。
 
 現在39歳のブッフォンは、ユーベとの現行契約が切れる2018年6月に、40歳の節目に現役引退する考えを明かしている。
 
 ちなみに、今シーズンのCLベスト8では奇しくもユーベとバルサの対戦が決定済み。ファーストレグは4月12日、セカンドレグは4月20日に開催される。
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