U-20代表のエース、小川航基がリーグ戦デビューもシュート0本に…「“もってる”選手はデビュー戦でゴールを決める」

2017年03月19日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

「呼ばれるだろうなという感覚でいたので、ドキッとはしなかった」

神戸戦でリーグ戦デビューを果たした小川。ボールを呼び込む動きは見られたが、シュート0本に抑え込まれた。写真:川本 学

[J1・4節]神戸1-0磐田/3月18日/ノエスタ 

 待望のリーグ戦デビューの瞬間は、61分に訪れた。

【神戸1-0磐田PHOTO】大森の決勝弾で神戸が4連勝、首位を堅守!

「前半までの流れを見ていて『あるな』と感じていて、呼ばれるだろうなという感覚でいたので、ドキッとはしなかった」

 3月15日のルヴァンカップ(対札幌)に続き、公式戦2試合連続出場を果たした小川航基は、川又堅碁に代わりCFとして途中出場。「前線で起点となってほしい」(名波浩監督)との要求に応えようと、時には身体を張りながらパスを収めた。

「(川又)ケンゴくんになかなかボールが収まらなかったので、出た時はクリアボールとかを確実にマイボールにして、そこから攻撃が始まるようなプレーを心がけていました。そういうところでは手応えはあった」

 一方で、シュートチャンスはほぼ皆無に。抜群の安定感を誇った神戸守備陣のマークを掻い潜れず、結局シュート0本に終わった。

「"もってる"選手はデビュー戦でゴールを決めてチームの勝利に導くものだと思うんですけど、その点自分はまだまだ。実力的にも通用するところと、やれなかったところがはっきりしたと思います。切り替えて次の目標に向かって頑張りたい」

 こう語る小川は、U-20代表では不動のエースに君臨するも、磐田ではバックアッパーの域を出ない。それだけにこのチャンスでのアピールに燃えていたが、不本意な出来に終わり唇を噛んだ。

 3月19日からはU-20代表としてドイツ遠征に参加する。5月のU-20ワールドカップのメンバー入りに向けて重要な場となるだけに、アピールは不可欠となる。

「とにかくゴールとポストプレーで起点になることを(自分に)求める。もう一段階成長してジュビロに帰ってきたいです」と誓う19歳のストライカーの奮起に期待したい。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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